8.4. 増分バックアップの実行
この手順を使用して、前回のバックアップ以降のすべての変更のオフラインバックアップを実行します。
増分バックアップを実行するには、シーケンスの最初の増分バックアップを作成するための参照として完全バックアップを実行する必要があります。復元用として、最新の完全バックアップと、増分バックアップの完全なシーケンスを保持します。
Satellite Server および Capsule Server の他のユーザーにすべての変更を保存するよう指示して、バックアップ中は Satellite サービスが利用できないことを警告してください。バックアップと同じ時間に他のタスクがスケジュールされていないことを確認してください。
前提条件
- バックアップ場所には、バックアップを保存するのに十分な空きディスク領域があること。詳細は、「バックアップサイズの予測」 を参照してください。
手順
完全なオフラインバックアップを実行するには、以下のコマンドを入力します。
# satellite-maintain backup offline /var/backup_directory
バックアップディレクトリー内にディレクトリーを作成し、初回増分バックアップを保存するには、
--incremental
オプションを使用するsatellite-maintain backup
コマンドを入力します。# satellite-maintain backup offline --incremental /var/backup_directory/full_backup /var/backup_directory
2 回目増分バックアップを作成するには、
--incremental
オプションを使用するsatellite-maintain backup
コマンドを入力し、次回増分の開始点を示すために、初回増分バックアップへのパスを追加します。これで 2 回目増分バックアップのディレクトリーがバックアップディレクトリー内に作成されます。# satellite-maintain backup offline --incremental /var/backup_directory/first_incremental_backup /var/backup_directory
オプション: 別のバージョンのバックアップをポイントし、開始点としてそのバックアップバージョンでの増分シリーズを作成する場合は、いつでもこれを行うことができます。たとえば、初回もしくは 2 回目増分バックアップからではなく、完全バックアップから新しい増分バックアップを作成するには、完全バックアップディレクトリーをポイントします。
# satellite-maintain backup offline --incremental /var/backup_directory/full_backup /var/backup_directory