4.11. 最後の値キューの設定
last value queueとは、同じラストバリューキーの値を持つ新しいメッセージがキューに入ると、キュー内のメッセージを破棄するタイプのキューです。この動作により、最後の値キューは同じキーの最後の値のみを保持します。
最終値キューに対する単純なユースケースは、株式の株価しか監視するためのものです。特定の株式の最新値のみが関心があります。
設定した最後の値キーのないメッセージが最後の値キューに送信される場合、ブローカーはこのメッセージを通常メッセージとして処理します。設定された最後の値キーを持つ新しいメッセージが到達すると、このようなメッセージはキューから消去されません。
最後の値キューを個別に、またはアドレスセットに関連付けられたすべてのキューに設定できます。
以下の手順では、以下の方法で最後の値キューを設定する方法を説明します。
4.11.1. 最後の値キューを個別に設定
以下の手順は、最後の値キューを個別に設定する方法を説明します。
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<broker_instance_dir>/etc/broker.xml
設定ファイルを開きます。 指定のキューに、
last-value-key
キーを追加し、カスタム値を指定します。以下に例を示します。<address name="my.address"> <multicast> <queue name="prices1" last-value-key="stock_ticker"/> </multicast> </address>
また、デフォルトのラストバリューキー名
_AMQ_LVQ_NAME
を使用するラストバリューキューを設定することもできます。これを行うには、与えられたキューにlast-value
のキーを追加します。この値はtrue
に設定します。以下に例を示します。<address name="my.address"> <multicast> <queue name="prices1" last-value="true"/> </multicast> </address>