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3.5. GFS2 ファイルシステムの拡張

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gfs2_grow コマンドを使用すると、ファイルシステムが 存在するデバイスが拡張された後に、GFS2 ファイルシステムを拡張することができます。既存の GFS2 ファイルシステム上で gfs2_grow コマンドを実行すると、ファイルシステムの現在の最後とデバイスの最後との間の空の領域に、新しく初期化された GFS2 ファイルシステム拡張が書き込まれます。この書き込み操作が 終了すると、ファイルシステムのリソースインデックスが更新されます。クラスター内の全ノードは、追加されたストレージ領域を使用できます。
gfs2_grow コマンドはマウント済みのファイルシステムで実行する必要がありますが、この作業を行う必要があるのはクラスター内の 1 つのノードのみです。他のノードはすべて、ファイルシステムが拡張されたことを自動的に認識して新規領域を使い始めます。
注記
mkfs.gfs2 コマンドで GFS2 ファイルシステムを作成した後には、そのファイルシステムのサイズは縮小できません。

用途

gfs2_grow MountPoint
MountPoint
設定が適用される GFS2 ファイルシステムを指定します。

コメント

gfs2_grow コマンドを実行する前に:
  • ファイルシステム上の重要なデータをバックアップします。
  • df MountPoint コマンドを実行して、拡張されるファイルシステムで使用するボリュームを決定します。
  • LVM で配下のクラスターボリュームを拡張します。LVM ボリュームの管理についての情報は 『論理ボリュームマネージャーの管理』 を参照してください。
gfs2_grow コマンドを実行した後に、df コマンドを使用して、新しい領域がファイルシステムで現在利用できることをチェックします。

以下の例では、/mygfs2fs ディレクトリー上のファイルシステムを拡張します。
# gfs2_grow /mygfs2fs
FS: Mount Point: /mygfs2fs
FS: Device:      /dev/mapper/gfs2testvg-gfs2testlv
FS: Size:        524288 (0x80000)
FS: RG size:     65533 (0xfffd)
DEV: Size:       655360 (0xa0000)
The file system grew by 512MB.
gfs2_grow complete.

完全な使用法

gfs2_grow [Options] {MountPoint | Device} [MountPoint | Device]

MountPoint
GFS2 ファイルシステムがマウントされているディレクトリーを指定します。
Device
ファイルシステムのデバイスノードを指定します。
表3.3「ファイルシステムを拡張している間に利用できる GFS2 固有のオプション」 では、GFS2 ファイルシステムを拡張する際に使用できる GFS2 固有のオプションについて説明しています。
表3.3 ファイルシステムを拡張している間に利用できる GFS2 固有のオプション
オプション説明
-h ヘルプ。使用法について短いメッセージを表示します。
-q Quiet モード。詳細レベルを下げます。
-r Megabytes 新規のリソースグループのサイズを指定します。デフォルトサイズは 256 メガバイトです。
-T テスト。すべての計算をしますが、ディスクへの書き込みとファイルシステムの拡張は行いません。
-V コマンドのバージョン情報を表示します。
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