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2.5.3. GFS2 上の SELinux

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Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降では、GFS2 ファイルシステムで Security Enhanced Linux (SELinux) を使用できます。
GFS2 で SELinux を使用すると、パフォーマンスに多少の影響が起こります。これを回避するには、強制モードで SELinux を動作させているシステム上であっても、GFS2 で SELinux を使用するべきではありません。GFS2 ファイルシステムをマウントする場合は、man ページの mount(8) で説明されているように context オプションのいずれかを使用して SELinux が各ファイルシステムオブジェクトの seclabel 要素の読み取りを試行しないようにしてください。SELinux は、ファイルシステムのすべての内容が、context マウントオプションによる seclabel 要素でラベル付けされると想定します。また、これにより、seclabel 要素を含む拡張属性ブロックの別のディスク読み取りが回避され、処理が高速化されます。
たとえば、SELinux が強制モードであるシステムでは、ファイルシステムに Apache のコンテンツを含める場合に、以下の mount コマンドを使用して GFS2 ファイルシステムをマウントできます。このラベルはファイルシステム全体に適用されます。メモリー内に残り、ディスクには書き込まれません。
# mount -t gfs2 -o context=system_u:object_r:httpd_sys_content_t:s0 /dev/mapper/xyz/mnt/gfs2
ファイルシステムに Apache のコンテンツが含まれるかどうかわからない場合は、public_content_rw_t ラベルまたは public_content_t ラベルを使用するか、新しいラベルを定義し、それに関するポリシーを定義できます。
Pacemaker クラスターでは、GFS2 ファイルシステムの管理には常に Pacemaker を使用する必要があります。5章クラスターでの GFS2 ファイルシステムの設定 の説明に従って、GFS2 ファイルシステムリソースを作成する際にマウントオプションを指定できます。
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