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33.3. Ansible Playbook で IdM クライアント登録の認可オプション

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次のいずれかの方法を使用して、IdM クライアントの登録を許可できます。

  • ランダムなワンタイムパスワード (OTP) + 管理者パスワード
  • ランダムなワンタイムパスワード (OTP) + 管理者キータブ
  • 前回登録時のクライアントキータブ
  • インベントリーファイルに保存されているクライアント (admin) を登録する権限を持つユーザーのパスワード
  • Ansible vault に保存されているクライアント (admin) を登録する権限を持つユーザーのパスワード

以下は、これらのメソッドのサンプルインベントリーファイルです。

表33.1 サンプルインベントリーファイル
認可オプションインベントリーファイル

ランダムなワンタイムパスワード (OTP) + 管理者パスワード

Playbook の実行中に OTP を生成する場合:

[ipaclients:vars]
ipaadmin_password=Secret123
ipaclient_use_otp=true

または

インストール前に IdM 管理者 によって OTP がすでに生成されている場合:

[ipaclients:vars]
ipaclient_otp=<W5YpARl=7M.>

ランダムなワンタイムパスワード (OTP) + 管理者キータブ

[ipaclients:vars]
ipaadmin_keytab=/root/admin.keytab
ipaclient_use_otp=true

前回登録時のクライアントキータブ

[ipaclients:vars]
ipaclient_keytab=/root/krb5.keytab

インベントリーファイルに保存されている 管理者 ユーザーのパスワード

[ipaclients:vars]
ipaadmin_password=Secret123

Ansible vault ファイルに保存されている 管理者 ユーザーのパスワード

[ipaclients:vars]
[...]

Ansible vault ファイルに保存されている 管理者 ユーザーのパスワードを使用している場合は、対応する Playbook ファイルに追加の vars_files ディレクティブが必要です。

表33.2 Ansible ボールトに保存されたユーザーパスワード
インベントリーファイルPlaybook ファイル
[ipaclients:vars]
[...]
- name: Playbook to configure IPA clients
  hosts: ipaclients
  become: true
  vars_files:
  - ansible_vault_file.yml

  roles:
  - role: ipaclient
    state: present

上記の他のすべての認可シナリオでは、基本的な Playbook ファイルは次のようになります。

- name: Playbook to configure IPA clients
  hosts: ipaclients
  become: true

  roles:
  - role: ipaclient
    state: true
注記

RHEL 8.8 以降、上記の 2 つの OTP 承認シナリオでは、kinit コマンドを使用した管理者の TGT の要求は、最初に指定または検出された IdM サーバーで行われます。したがって、Ansible コントロールノードを追加変更する必要はありません。RHEL 8.8 より前では、コントロールノードに krb5-workstation パッケージが必要でした。

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