34.2. 信頼の仕組み
Identity Management (IdM) と Active Directory (AD) の間の信頼は、レルム間の Kerberos 信頼で確立されます。このソリューションでは、Kerberos 機能を使用して、異なる ID ソース間で信頼関係を確立します。したがって、すべての AD ユーザーは次のことができます。
- ログインして、Linux システムおよびリソースにアクセスする。
- シングルサインオン (SSO) を使用する。
IdM オブジェクトはすべて、信頼の IdM で管理されます。
AD オブジェクトはすべて、信頼の AD で管理されます。
複雑な環境では、1 つの IdM フォレストを、複数の AD フォレストに接続できます。この設定により、組織のさまざまな機能の作業を、より適切に分離できます。Linux 管理者は Linux インフラストラクチャーを完全に制御できますが、AD 管理者はユーザーと、ユーザーに関連するポリシーに集中できます。このような場合、IdM が制御する Linux レルムは、AD リソースドメインまたはレルムに似ていますが、Linux システムが含まれています。
AD の観点から観ると、Identity Management は、1 つの AD ドメインを持つ個別の AD フォレストを表します。AD フォレストの root ドメインと IdM ドメインとの間にフォレスト間の信頼が確立されると、AD フォレストドメインのユーザーは、IdM ドメインの Linux マシンおよびサービスと相互作用できます。
信頼環境では、IdM は ID ビューを使用して、IdM サーバーの AD ユーザーの POSIX 属性を設定できます。