34.11. コマンドラインを使用した信頼の削除
コマンドラインインターフェイスを使用して IdM 側の Identity Management (IdM)/Active Directory (AD) 信頼を削除するには、次の手順に従います。
前提条件
- IdM 管理者として Kerberos チケットを取得している。詳細は Web UI で IdM にログイン: Kerberos チケットの使用 を参照してください。
手順
ipa trust-del
コマンドを使用して、IdM から信頼設定を削除します。[root@server ~]# ipa trust-del ad_domain_name ------------------------------ Deleted trust "ad_domain_name" ------------------------------
- Active Directory 設定から信頼オブジェクトを削除します。
注記
信頼設定を削除しても、IdM が AD ユーザー用に作成した ID 範囲は自動的に削除されません。この場合、信頼を再度追加すると、既存の ID 範囲が再利用されます。また、AD ユーザーが IdM クライアントでファイルを作成した場合、その POSIX ID はファイルのメタデータに保持されます。
AD 信頼に関連するすべての情報を削除するには、信頼設定と信頼オブジェクトを削除した後、AD ユーザー ID 範囲を削除します。
# ipa idrange-del AD.EXAMPLE.COM_id_range
# systemctl restart sssd
検証
ipa trust-show
を実行して、信頼が削除されたことを確認します。[root@server ~]# ipa trust-show ad.example.com ipa: ERROR: ad.example.com: trust not found