第12章 IdM の更新およびダウンロード
12.1. IdM パッケージの更新
yum
ユーティリティーを使用して、システムの Identity Management (IdM) パッケージを更新できます。
前提条件
- RHEL システムに関連するこれまでにリリース済みのエラータをすべて適用している。詳細は、KCS 記事 RHEL システムにパッケージの更新を適用する方法 を参照してください。
手順
以下のオプションのいずれかを選択します。
プロファイルに関連し、利用可能な更新がある IdM パッケージをすべて更新するには、次のコマンドを実行します。
# yum upgrade ipa-*
有効になっているリポジトリーから、プロファイルで利用可能な最新バージョンに合わせて、パッケージをインストールまたは更新するには、次のコマンドを実行します。
# yum distro-sync ipa-*
少なくとも 1 台のサーバーで IdM パッケージを更新すると、トポロジー内のその他のすべてのサーバーでパッケージを更新しなくても、更新されたスキーマを受け取ります。これは、新しいスキーマを使用する新しいエントリーを、その他のサーバー間で確実に複製できます。
複数の IdM サーバーを更新する場合は、サーバーを更新してから別のサーバーを更新するまで、10 分以上お待ちください。ただし、サーバーの更新が成功するまでに必要な時間は、デプロイメントされたトポロジー、接続のレイテンシー、更新で生成した変更の数により異なります。
複数のサーバーで、同時、またはあまり間隔をあけずに更新を行うと、トポロジー全体でアップグレード後のデータ変更を複製する時間が足りず、複製イベントが競合する可能性があります。
Red Hat は、次のバージョンにアップグレードすることのみを推奨します。たとえば、RHEL 8.8 の IdM にアップグレードする場合は、RHEL 8.7 の IdM からアップグレードすることを推奨します。以前のバージョンからアップグレードすると、問題が発生する可能性があります。