34.14. AD への信頼を削除した後の ID 範囲の削除
IdM 環境と Active Directory (AD) 環境間の信頼を削除している場合は、それに関連付けられている ID 範囲を削除することを推奨します。
警告
信頼できるドメインに関連付けられた ID 範囲に割り当てられた ID は、IdM に登録されているシステムのファイルおよびディレクトリーの所有権に引き続き使用される可能性があります。
削除した AD 信頼に対応する ID 範囲を削除すると、AD ユーザーが所有するファイルおよびディレクトリーの所有権を解決できなくなります。
前提条件
- AD 環境への信頼を削除している。
手順
現在使用されている ID 範囲をすべて表示します。
[root@server ~]# ipa idrange-find
-
削除した信頼に関連付けられた ID 範囲の名前を識別します。ID 範囲の名前の最初の部分は、信頼の名前 (
AD.EXAMPLE.COM_id_range
など) になります。 範囲を削除します。
[root@server ~]# ipa idrange-del AD.EXAMPLE.COM_id_range
SSSD サービスを再起動して、削除した ID 範囲への参照を削除します。
[root@server ~]# systemctl restart sssd
関連情報
- コマンドラインを使用した信頼の削除 を参照してください。
- Removing the trust using the IdM Web UI を参照してください。