5.3. ソフトウェア管理
dnf needs-restarting --reboothint は、UTC で動作していないリアルタイムクロックを持つシステムで再起動が必要かどうかを正しく報告するようになる
この更新前は、UTC で実行されていないリアルタイムクロックを備えたシステムで、更新を完全に適用するためにシステムの再起動が必要なパッケージを更新した場合、dnf needs-restarting --reboothint コマンドは、再起動が必要であることを報告しない可能性がありました。この更新により、ブート時間の優先ソースとして systemd UnitsLoadStartTimestamp プロパティーが追加されました。その結果、リアルタイムクロックがローカル時間で動作しているシステム上のコンテナー外で、dnf needs-restarting --reboothint の信頼性が向上しました。
dnf reposync を使用すると、リポジトリーのメタデータが要求されたディレクトリーに直接保存されるようになる
この更新前は、dnf reposync コマンドはリポジトリーメタデータをダウンロードするための --norepopath オプションを考慮しませんでした。その結果、このメタデータはリポジトリーにちなんで名付けられたサブディレクトリーに保存されました。この更新により、dnf reposync コマンドは --norepopath オプションを尊重するようになり、リポジトリーメタデータは要求されたディレクトリーに直接保存されるようになりました。
%patch N がパッチ番号 0 を適用しなくなる
この更新前は、%patch N 構文 (N はパッチ番号) を使用すると、構文は N で指定されたパッチに加えて、パッチ番号 0 (Patch0) も適用していました。この更新により、%patch N 構文が修正され、パッチ番号 N のみが適用されるようになりました。
パッチ番号を指定せずに %patch ディレクティブを使用すると、%patch 0 の省略形として Patch0 が適用されます。ただし、zero-th パッチを適用するには、%patch ではなく %patch 0 または %patch -P 0 などの明示的な構文を使用することを提案する警告が表示されます。