8.20. コンテナー


古いコンテナーイメージ内で systemd を実行すると動作しない

古いコンテナーイメージ (例:centos:7) で systemd を実行しても動作しません。

$ podman run --rm -ti centos:7 /usr/lib/systemd/systemd
 Storing signatures
 Failed to mount cgroup at /sys/fs/cgroup/systemd: Operation not permitted
 [!!!!!!] Failed to mount API filesystems, freezing.
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回避策: 以下のコマンドを使用してください。

# mkdir /sys/fs/cgroup/systemd
# mount none -t cgroup -o none,name=systemd /sys/fs/cgroup/systemd
# podman run --runtime /usr/bin/crun --annotation=run.oci.systemd.force_cgroup_v1=/sys/fs/cgroup --rm -ti centos:7 /usr/lib/systemd/systemd
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Jira:RHELPLAN-96940[1]

ルートファイルシステムはデフォルトでは拡張されない

cloud-init を含まないベースコンテナーイメージを使用して、bootc-image-builder を使用して AMI または QCOW2 コンテナーイメージを作成すると、起動時にルートファイルシステムのサイズがプロビジョニングされた仮想ディスクのフルサイズまで動的に拡張されません。

回避策: 以下の使用可能なオプションのいずれかを適用します。

  • イメージに cloud-init を含めます。
  • コンテナーイメージにカスタムロジックを含めて、ルートファイルシステムを拡張します。次に例を示します。
/usr/bin/growpart /dev/vda 4
unshare -m bin/sh -c 'mount -o remount,rw /sysroot && xfs_growfs /sysroot'
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  • /var/lib/containers などのセカンダリーファイルシステムに追加のスペースを使用するためのカスタムロジックを含めます。
注記

デフォルトでは、物理ルートストレージは /sysroot パーティションにマウントされます。

Jira:RHEL-33208

LVM としてマークされた Azure 上の RHEL イメージでは、デフォルトのレイアウトのサイズ変更が必要

Azure で system-reinstall-bootc または bootc install を使用する場合、LVM としてマークされた RHEL イメージでは、デフォルトのレイアウトのサイズを変更する必要があります。

回避策: RAW というラベルの付いた RHEL イメージを使用します。この場合、デフォルトのレイアウトのサイズを変更する必要はありません。

Jira:RHELDOCS-19945[1]

FIPS 対応ホストで FIPS bootc イメージの作成が失敗する

FIPS モードを有効にした Podman を使用してホスト上にディスクイメージを構築すると、update-crypto-policies パッケージが原因で終了コード 3 で失敗します。

# Enable the FIPS crypto policy
# crypto-policies-scripts is not installed by default in RHEL-10
RUN dnf install -y crypto-policies-scripts && update-crypto-policies --no-reload --set FIPS
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回避策: FIPS モードを無効にして bootc イメージをビルドします。

Jira:RHELDOCS-19539

ディスク容量が不足すると、デプロイメントに失敗する可能性がある

十分な空きディスク容量がないパッケージモードシステムに bootc コンテナーイメージをデプロイすると、インストールエラーが発生し、システムが起動しなくなる可能性があります。デプロイメント前に、イメージをインストールするための十分なディスク容量が利用可能であり、プロビジョニングされた論理ボリュームを調整できることを確認します。

Jira:RHELDOCS-19948[1]

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