8.12. SSSD


ldap_id_use_start_tls オプションのデフォルト値を使用する場合の潜在的なリスク

ID ルックアップに TLS を使用せずに ldap:// を使用すると、攻撃ベクトルのリスクが生じる可能性があります。特に、中間者 (MITM) 攻撃は、攻撃者が、たとえば、LDAP 検索で返されたオブジェクトの UID または GID を変更することによってユーザーになりすますことを可能にする可能性があります。

現在、TLS を強制する SSSD 設定オプション ldap_id_use_start_tls は、デフォルトで false に設定されています。セットアップが信頼できる環境で動作していることを確認し、id_provider = ldap に暗号化されていない通信を使用しても安全かどうかを判断してください。注記: id_provider = ad および id_provider = ipa は、SASL および GSSAPI によって保護された暗号化接続を使用するため、影響を受けません。

暗号化されていない通信を使用することが安全ではない場合は、/etc/sssd/sssd.conf ファイルで ldap_id_use_start_tls オプションを true に設定して TLS を強制します。デフォルトの動作は、RHEL の将来のリリースで変更される予定です。

Jira:RHELPLAN-155168[1]

グループのサイズが 1500 人を超えると、SSSD が取得するメンバーリストが不完全なものになる

SSSD と Active Directory の統合時に、グループサイズが 1500 メンバーを超えると、SSSD が取得するメンバーリストが不完全なものになります。この問題は、1 回のクエリーで取得できるメンバーの数を制限する Active Directory の MaxValRange ポリシーが、デフォルトで 1500 に設定されているために発生します。

回避策: より大きなグループサイズに対応するには、Active Directory の MaxValRange 設定を変更します。

Jira:RHELDOCS-19603[1]

SSSD は DNS 名を適切に登録する

以前は、DNS が正しく設定されていない場合、SSSD は DNS 名の登録の最初の試行で常に失敗していました。

回避策: この更新により、新しいパラメーター dns_resolver_use_search_list が提供されます。DNS 検索リストの使用を回避するには、dns_resolver_use_search_list = false を設定します。

Jira:RHELPLAN-44204[1]

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