3.11. 高可用性およびクラスター
pcs
コマンド 1 つで複数のリソースを削除する
この更新前は、pcs resource delete
、pcs resource remove
、pcs stonith delete
、および pcs stonith remove
コマンドは、一度に 1 つのリソースのみの削除をサポートしていました。この更新により、1 つのコマンドで複数のリソースを一度に削除できるようになりました。
クラスターリソースタグをテキスト、JSON、コマンド形式で表示するための新しい pcs tag
コマンドオプション
pcs tag [config]
コマンドは、次のユースケースで --output-format
オプションをサポートするようになりました。
-
--output-format=text
を指定して、設定されたテキストをプレーンテキスト形式で表示します。これはこのオプションのデフォルト値です。 -
--output-format=cmd
を指定して、現在のクラスタータグ設定から作成されたコマンドを表示します。これらのコマンドを使用して、別のシステムで設定されたタグを再作成できます。 -
--output-format=json
を指定して、設定されたタグを機械解析に適した JSON 形式で表示します。
Jira:RHEL-46284[1]
フェンシングレベル設定を JSON 形式および pcs
コマンドとしてエクスポートすることをサポート
pcs stonith config
コマンドと pcs stonith level config
コマンドは、フェンシングレベル設定を JSON 形式と pcs
コマンドとして表示するための --output-format=
オプションをサポートするようになりました。
-
--output-format=cmd
を指定すると、フェンシングレベルを設定する現在のクラスター設定から作成されたpcs
コマンドが表示されます。これらのコマンドを使用して、別のシステムで設定されたフェンシングレベルを再作成できます。 -
--output-format=json
を指定すると、マシン解析に適した JSON 形式でフェンシングレベル設定が表示されます。
Booth 設定から削除した後、CIB から Booth クラスターチケットを削除する
pcs booth ticket remove
コマンドを使用して Booth クラスターチケットを削除した後も、Booth チケットの状態は Cluster Information Base (CIB) にロードされたままになります。これは、1 つのサイトの Booth 設定からチケットを削除し、pcs booth pull
コマンドを使用して Booth 設定を別のサイトにプルした後も同様です。これは、チケット制約を設定する際に問題が発生する可能性があります。チケット制約は、チケットが削除された後でも付与される可能性があるためです。その結果、クラスターがノードをフリーズまたはフェンスする可能性があります。RHEL 9.6 以降では、pcs booth ticket cleanup
コマンドを使用して CIB から Booth チケットを削除することで、これを防ぐことができます。
CIB から Booth チケットを削除する方法は、Booth チケットの削除 を参照してください。