3.17. 仮想化


IBM Z 上の KVM が複数のブートデバイスをサポートするようになる

IBM Z ホスト上の KVM で実行されているゲストオペレーティングシステムは、プライマリーブートデバイスがブート可能でない場合、追加のデバイスからのブートを試行できます。この機能は次のデバイスタイプでサポートされています。

  • virtio-net
  • virtio-blk
  • virtio-scsi/cdrom

仮想マシンのブートデバイスの順序を設定するには、XML 設定の <boot> 行にある order パラメーターを使用します。仮想マシンは最大 8 台のデバイスで起動を試行するようになりました。

さらに、これらのデバイスは、XML 設定の <boot> 行の loadparm パラメーターをサポートするようになりました。loadparm を使用すると、ゲストオペレーティングシステムがデバイスから起動すると、デバイスが使用するブートエントリーを設定できます。

Jira:RHEL-68440

RHEL for Real Time でサポートされる仮想マシン

この更新では、RHEL for Real Time でのリアルタイム仮想化の完全サポートが導入されました。ホストおよびゲストオペレーティングシステムを設定して、仮想マシン (VM) の低遅延かつ確定的な動作を実現できます。これにより、リアルタイム仮想マシンは、産業オートメーション、通信、自動車システムなど、リアルタイム性能を必要とするアプリケーションに適したものになります。

Jira:RHELDOCS-20116[1]

64 ビット ARM ホスト上の仮想マシンで新たにサポートされる機能

64 ビット ARM アーキテクチャー (aarch64 とも呼ばれる) を使用する RHEL ホスト上の仮想マシンでは、次の機能がサポートされるようになりました。

  • 64 ビット ARM ホスト間での仮想マシンの移行。ただし、現時点では、移行は両方のホストが同じ CPU タイプとメモリーページサイズを使用している場合にのみ機能することに注意してください。
  • Trusted Platform Module (TPM) Interface Specification (TIS) ハードウェアインターフェイス
  • Non-volatile dual inline memory module (NVDIMM) メモリーデバイス
  • virtio-iommu デバイス

Jira:RHELDOCS-19832[1]

virt-install が SEV-SNP を使用した仮想マシンの作成をサポートするようになる

virt-install ユーティリティーを使用して、AMD Secure Encrypted Virtualization with Secure Nested Paging (SEV-SNP) 機能を使用する仮想マシン (VM) を作成できるようになりました。これを行うには、launchSecurity sev-snp,policy=0x30000 オプションを使用します。

SEV-SNP は現在、テクノロジープレビューとして提供されている点に注意してください。

Jira:RHEL-62959

他の VM やホストも書き込み可能な共有の virtiofs ディレクトリーを使用した仮想マシンのライブマイグレーションがサポート対象になる

この更新により、ホストや他の仮想マシンなど、複数の書き込み主体がそのディレクトリーへの書き込み権限を持っている場合でも、virtiofs 共有ディレクトリーを使用する仮想マシン (VM) のライブマイグレーションが可能になります。

Jira:RHEL-29027

IBM z17 プロセッサーの仮想化サポート

この更新により、RHEL 上の仮想化に IBM z17 CPU のサポートが追加されました。その結果、RHEL を搭載した IBM Z システムでホストされる仮想マシンは、z17 プロセッサーが提供する新しい機能を使用できるようになりました。

Jira:RHEL-33137[1]

IBM Z の Secure Execution では取得可能なシークレットがサポートされる

この更新により、IBM Z の Secure Execution 仮想マシン (VM) の暗号化デバイスに、一般化されたホストベースのシークレットを使用できるようになりました。その結果、Secure Execution を設定するときに initramfs イメージにシークレットを保存する必要がなくなり、安全な仮想マシンイメージの作成が簡素化されます。この機能は現在、IBM z17 プロセッサーでのみサポートされていることに注意してください。

Jira:RHEL-50754[1]

Intel Xeon v6 プロセッサーの仮想化サポート

この更新により、RHEL 9 の仮想化で、Intel Xeon v6 プロセッサー (旧称: Sierra Forest) のサポートが追加されました。その結果、RHEL 9 でホストされる仮想マシンで、SierraForest CPU モデルを使用し、プロセッサーが提供する新しい機能を使用できるようになりました。

Jira:RHEL-15731[1]、Jira:RHEL-15719

RHEL では、Mellanox 仮想機能を使用した仮想マシンのライブマイグレーションがサポートされる

この更新により、Mellanox ネットワークデバイスでアタッチされた仮想機能 (VF) を使用して、仮想マシン (VM) のライブマイグレーションを実行できるようになりました。

ただし、この機能は現在、特定のファームウェアバージョンを持つ Mellanox CX-7 ネットワークデバイスでのみサポートされています。Mellanox CX-7 ネットワークデバイス上の VF は、ライブマイグレーションに必要な機能を追加する新しい mlx5_vfio_pci ドライバーを使用します。この新しいドライバーは、libvirt によって VF に自動的にバインドされます。

詳細と制限については、Mellanox 仮想機能がアタッチされている仮想マシンのライブマイグレーション を参照してください。

Jira:RHELDOCS-19210[1]

仮想マシン向けの SCSI パススルーサポート

今回のアップデートにより、RHEL は仮想マシン (VM) 向けの SCSI パススルーをサポートするようになりました。この機能により、仮想マシンはテープドライブやストレージエリアネットワーク (SAN) の論理ユニット番号 (LUN) など、ホストの SCSI デバイスに直接アクセスできます。

その結果、シングルパスおよびマルチパスの vDisk の両方をサポートするなど、直接 SCSI アクセスを必要とする特殊なストレージデバイスを使用するように仮想マシンを設定できます。

SCSI パススルーを機能させるには、ホストがサポートされている RHEL およびカーネルバージョンを使用している必要があることに注意してください。詳細は、仮想マシンにおける SGIO サポートに必要な RHEL バージョン を参照してください。

Jira:RHELDOCS-21410[1]

仮想マシンに対する SCSI3 永続予約のサポート

今回のアップデートにより、RHEL は仮想マシン (VM) 向けの SCSI3 永続予約 (S3-PR) をサポートするようになりました。この機能により、複数の仮想マシンが共有ストレージデバイスへのアクセスを調整することが可能になり、これは Pacemaker などの Linux クラスタリングソリューションや Windows Server フェイルオーバークラスタリングにとって不可欠です。

その結果、仮想マシンはストレージデバイス上に永続的な予約を登録および管理できるようになり、複数の仮想マシンが同じストレージにアクセスする際の競合を防ぐことができる。S3-PR は、シングルパスおよびマルチパスの vDisk の両方でサポートされています。

S3-PR を動作させるには、ホストがサポートされている RHEL およびカーネルバージョンを使用している必要があることに注意してください。詳細は、仮想マシンにおける SGIO サポートに必要な RHEL バージョン を参照してください。

Jira:RHELDOCS-21467[1]

RHEL 8 - 10 の WSL イメージがカスタマーポータルで入手可能になる

Windows Subsystem for Linux (WSL) の RHEL 8、RHEL 9、および RHEL 10 イメージを Red Hat カスタマーポータルからダウンロードできるようになりました。これらのイメージは、無料の開発者サブスクリプションを含むすべての RHEL サブスクリプションで利用できます。WSL イメージを使用すると、Windows システムに RHEL インスタンスを作成できます。

WSL イメージは、自己サポート形式で提供されている点に注意してください。そのため、これらは Red Hat によるサポートの対象外であり、アプリケーション開発用途に限って使用することを目的としています。

さらに、Windows WSL ホストで WSL イメージを使用する場合、RHEL ゲストオペレーティングシステムでは現在、次の問題が発生しています。

  • RHEL の WSL インスタンスがグラフィカルインターフェイスで正しく動作しない可能性があります。代わりにテキストユーザーインターフェイスを使用することを推奨します。
  • podman を使用するには、標準の設定手順に加え、/etc/containers/containers.conf ファイルに次の行を追加する必要があります。

    [network]
    firewall_driver="iptables"
  • cloud-init を使用するには、標準の設定手順に加え、/etc/cloud/cloud.cfg.d/99_wsl.cfg ファイルを作成し、次の内容を追加する必要があります。

    datasource_list: [WSL]
    network: {config: disabled}
  • SELinux を enforcing モードに設定することはできません。
  • FIPS モードは、RHEL の WSL インスタンスでは使用できません。

Jira:RHELDOCS-19876

HPE 上の RHEL は、最大 4096 の仮想 CPU を実行できる

この機能により、Hewlett Packard Enterprise Compute Scale-Up Server 上の RHEL KVM ハイパーバイザーで実行している RHEL 仮想マシン (VM) インスタンスは、インメモリーデータベースやその他の大きなコンピュート集約型ワークロードを処理するために、最大 4096 個の仮想 CPU、32 ソケット、および 64 TB のメモリーをサポートするようになりました。

Jira:RHEL-11043[1]

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