7.10. ファイルシステムおよびストレージ
ブロック変換テーブルドライバーのサポートが非推奨になる
ブロック変換テーブルドライバー (btt.ko) のサポートは非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースでは削除される予定です。Red Hat は、現在のリリースライフサイクル中に、セクターモードを使用して Non-Volatile Dual In-line Memory Modules (NVDIMM) の名前空間を設定するためのバグ修正とサポートを提供します。ただし、今後この機能は機能拡張されず、削除される予定です。
Jira:RHELDOCS-19716[1]
nvme_core.multipath パラメーターが非推奨になる
RHEL 9.6 では、nvme_core.multipath パラメーターは非推奨となり、今後のリリースで削除される予定です。Red Hat は、現在のリリースライフサイクル中にこの機能のバグ修正とサポートを提供しますが、この機能は機能拡張されなくなり、今後のメジャーリリースから削除される予定です。
Jira:RHELDOCS-19809[1]
NVMe デバイスのサポートが lsscsi パッケージで非推奨になる
Non-volatile Memory Express (NVMe) デバイスのサポートは非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースでは lsscsi パッケージから削除される予定です。代わりに、nvme-cli、lsblk、blkid などのネイティブツールを使用してください。
Jira:RHELDOCS-19068[1]
NVMe デバイスのサポートが sg3_utils パッケージで非推奨になる
Non-volatile Memory Express (NVMe) デバイスのサポートは非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースでは sg3_utils パッケージから削除される予定です。代わりにネイティブツール (nvme-cli) を使用できます。
Jira:RHELDOCS-19069[1]
lvm2-activation-generator およびその生成されたサービスが RHEL 9.0 で削除される
lvm2-activation-generator プログラムとその生成されたサービス lvm2-activation、lvm2-activation-early、および lvm2-activation-net は、RHEL 9.0 で削除されています。サービスをアクティベートするために使用される lvm.conf event_activation 設定は機能しなくなりました。ボリュームグループを自動アクティブ化する唯一の方法は、イベントベースのアクティブ化です。
Jira:RHELPLAN-107107[1]
RHEL 9 で永続メモリー開発キット (pmdk) とサポートライブラリーが非推奨になる
pmdk は、システム管理者とアプリケーション開発者の永続メモリーデバイスの管理とアクセスを簡素化するためのライブラリーとツールのコレクションです。pmdk およびサポートライブラリーは、RHEL 9 で非推奨になりました。これには、-debuginfo パッケージも含まれます。
pmdk によって生成された以下の一覧のバイナリーパッケージ (nvml ソースパッケージを含む) が非推奨になりました。
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libpmem -
libpmem-devel -
libpmem-debug -
libpmem2 -
libpmem2-devel -
libpmem2-debug -
libpmemblk -
libpmemblk-devel -
libpmemblk-debug -
libpmemlog -
libpmemlog-devel -
libpmemlog-debug -
libpmemobj -
libpmemobj-devel -
libpmemobj-debug -
libpmempool -
libpmempool-devel -
libpmempool-debug -
pmempool -
daxio -
pmreorder -
pmdk-convert -
libpmemobj++ -
libpmemobj++-devel -
libpmemobj++-doc
Jira:RHELDOCS-16432[1]
md-linear、md-faulty、および md-multipath モジュールが非推奨になる
以下の MD RAID カーネルモジュールが非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。
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CONFIG_MD_LINEARまたはmd-linear: 複数のドライブを連結し、1 つのメンバーディスクがいっぱいになったときに、すべてのディスクがいっぱいになるまで、データが次のディスクに書き込まれるようにします。 -
CONFIG_MD_FAULTYまたはmd-faulty: 読み取りまたは書き込みエラーを時々返すブロックデバイスをテストします。 -
CONFIG_MD_MULTIPATHまたはmd-multipath: 個々の LUN (ディスクドライブ) への複数の I/O パスをサポートしているハードウェアを活用できます。md-multipathは、ハードウェア障害または個々のパスの飽和が発生した場合でも、データの可用性を確保します。
Jira:RHEL-30730[1]
VDO sysfs パラメーターが非推奨になる
Virtual Data Optimizer (VDO) sysfs パラメーターは非推奨となり、今後の RHEL メジャーリリースで削除される予定です。log_level を除き、kvdo モジュールのすべてのモジュールレベルの sysfs パラメーターが削除されます。個々の dm-vdo ターゲットでは、VDO に固有のすべての sysfs パラメーターも削除されます。すべての DM ターゲットに共通するパラメーターには変更はありません。現在、削除されたモジュールレベルのパラメーターを更新することによって設定されている dm-vdo ターゲットの設定値は、変更できなくなります。
dm-vdo ターゲットの統計情報と設定値は、sysfs 経由ではアクセスできなくなります。しかし、これらの値は、dmsetup message stats、dmsetup status、および dmsetup table の dmsetup コマンドを使用して引き続きアクセスできます。