第4章 基本的な環境設定の変更
基本的な環境設定は、インストールプロセスの一部です。以下のセクションでは、後での変更する時に説明します。環境の基本設定には、以下が含まれます。
- 日付と時刻
- システムロケール
- キーボードのレイアウト
- 言語
4.1. 日付および時刻の設定
正確な時間管理は、いくつかの理由で重要です。Red Hat Enterprise Linux では、NTP
プロトコルにより、時刻が管理されます。これは、デーモンにより、ユーザー領域に実装されています。ユーザー領域のデーモンは、カーネルで実行しているシステムクロックを更新します。システムクロックは、さまざまなクロックソースを使用して時間を維持します。
Red Hat Enterprise Linux 9 以降のバージョンでは、chronyd
デーモンを使用して NTP
を実装します。chronyd
は chrony パッケージから利用できます。詳細は、chrony スイートを使用した NTP の設定 を参照してください。
4.1.1. 日付、時刻、およびタイムゾーン設定の手動設定
現在の日時を表示するには、以下のいずれかの手順を行います。
手順
オプション: タイムゾーンをリスト表示します。
# timedatectl list-timezones Europe/Berlin
タイムゾーンを設定します。
# timedatectl set-timezone <time_zone>
日付と時刻を設定します。
# timedatectl set-time <YYYY-mm-dd HH:MM-SS>
検証
日付、時刻、タイムゾーンを表示します。
# date Mon Mar 30 16:02:59 CEST 2020
詳細を表示するには、timedatectl コマンドを使用します。
# timedatectl Local time: Mon 2020-03-30 16:04:42 CEST Universal time: Mon 2020-03-30 14:04:42 UTC RTC time: Mon 2020-03-30 14:04:41 Time zone: Europe/Prague (CEST, +0200) System clock synchronized: yes NTP service: active RTC in local TZ: no
関連情報
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date(1)
およびtimedatectl(1)
man ページ