第8章 ログファイルを使用した問題のトラブルシューティング
ログファイルは、システム (カーネル、サービス、および実行中のアプリケーションなど) に関するメッセージが含まれるファイルです。ログファイルには、問題のトラブルシューティングやシステム機能の監視に役立つ情報が含まれています。Red Hat Enterprise Linux におけるロギングシステムは、組み込みの syslog
プロトコルに基づいています。特定のプログラムがこのシステムを使用してイベントを記録し、ログファイルに分類します。 これは、オペレーティングシステムの監査およびさまざまな問題のトラブルシューティングに役立ちます。
8.1. syslog メッセージを処理するサービス
以下の 2 つのサービスは、syslog
メッセージを処理します。
-
systemd-journald
デーモン -
Rsyslog
サービス
systemd-journald
デーモンは、さまざまなソースからメッセージを収集し、収集したメッセージを処理するために Rsyslog
に転送します。systemd-journald
デーモンは、以下のソースからメッセージを収集します。
- カーネル
- ブートプロセスの初期段階
- 起動時および実行時のデーモンの標準出力とエラー
-
Syslog
Rsyslog
サービスは、タイプおよび優先順で syslog
のメッセージを分類し、/var/log
ディレクトリー内のファイルに書き込みます。/var/log
ディレクトリーは、ログメッセージを永続的に保存します。