7.6. root パスワードの変更およびリセット


既存の root パスワードが要件を満たさなくなった場合は、root ユーザーでも root 以外のユーザーでも、root パスワードを変更できます。

7.6.1. root ユーザーとしての root パスワードの変更

passwd コマンドを使用して、root ユーザーとして root パスワードを変更できます。

前提条件

  • Root アクセス権がある。

手順

  • root パスワードを変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    # passwd

    変更する前に、現在のパスワードを入力するように求められます。

7.6.2. root 以外のユーザーが root パスワードを変更またはリセット

passwd コマンドを使用して、root 以外のユーザーとして root パスワードを変更またはリセットできます。

前提条件

  • root 以外のユーザーとしてログインできる。
  • sudo を使用して root としてコマンドを実行する権限がある。

手順

  • wheel グループに属する root ユーザー以外のユーザーとして root パスワードを変更またはリセットするには、以下を使用します。

    $ sudo passwd root

    root パスワードを変更する前に、root 以外のユーザーのパスワードを入力するように求められます。

7.6.3. root パスワードのリセット

root ユーザーとしてログインできず、sudo 権限を持つ root 以外ユーザーがない場合は、root パスワードをリセットできます。管理 wheel グループに属していない場合は、システムを特殊モードで起動して root パスワードをリセットできます。このモードでは、システムが initramfs から実際のシステムに制御を渡す前に、ブートプロセスが停止します。

手順

  1. システムを再起動し、GRUB ブート画面で e キーを押してブートプロセスを中断します。

    カーネルブートパラメーターが表示されます。

    load_video
    set gfx_payload=keep
    insmod gzio
    linux ($root)/vmlinuz-5.14.0-70.22.1.e19_0.x86_64 root=/dev/mapper/rhel-root ro crash\
    kernel=auto resume=/dev/mapper/rhel-swap rd.lvm.lv/swap rhgb quiet
    initrd ($root)/initramfs-5.14.0-70.22.1.e19_0.x86_64.img $tuned_initrd
  2. カーソルを linux で始まる行の末尾にセットします。
  3. linux で始まる行の末尾に rd.break を追加します。
  4. Ctrl+x を押して、変更したパラメーターでシステムを起動します。

    switch_root プロンプトが表示されます。

  5. ファイルシステムを書き込み可能で再マウントします。

    # mount -o remount,rw /sysroot

    デフォルトでは、ファイルシステムは /sysroot ディレクトリーに読み取り専用としてマウントされます。書き込み可能なファイルシステムとして再マウントすると、パスワードを変更できます。

  6. chroot 環境に入ります。

    # chroot /sysroot
  7. root パスワードをリセットします。

    # passwd

    コマンドラインに表示される指示に従って、root パスワードの変更を完了します。

  8. 次回のシステム起動時に SELinux の再ラベルプロセスを有効にします。

    # touch /.autorelabel
  9. chroot 環境を終了します。

    # exit
  10. システムを再起動して、switch_root プロンプトを終了します。

    exit
  11. SELinux の再ラベル付けプロセスが完了するまで待ちます。大きなディスクの再ラベル付けには長い時間がかかる可能性があることに注意してください。プロセスが完了すると、システムが自動的に再起動します。

検証

  1. 新しい root パスワードを使用して、root ユーザーとしてログインします。
  2. オプション: 現在の有効なユーザー ID に関連付けられているユーザー名を表示します。

    # whoami
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