5.6. Image サービスインストールの検証
本項では、ディスクイメージを Image サービスにアップロードする際に必要な手順を説明します。このイメージは、OpenStack の環境で仮想マシンを起動するためのベースとして使用することができます。
5.6.1. テストディスクイメージの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Image サービスへのイメージのインポートをテストする際に使用可能なディスクイメージを Red Hat からダウンロードします。新規イメージは、Red Hat Enterprise Linux 7 の各マイナーリリースで提供され、Red Hat Enterprise Linux の から入手することができます。
手順5.12 テストディスクイメージのダウンロード
- https://access.redhat.com に進み、自分のアカウント情報を使用して Red Hat カスタマーポータルにログインします。
- メニューバーで をクリックします。
- をクリックして、製品のダウンロードをアルファベット順に並べ替えます。
- Red Hat Enterprise Linux をクリックして ページにアクセスします。
- KVM Guest Image のダウンロードリンクをクリックします。
5.6.2. ディスクイメージのアップロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Image サービスに保管されているイメージをベースにインスタンスを起動するには、Image サービスに 1 つまたは複数のイメージをあらかじめアップロードしておく必要があります。OpenStack 環境での使用に適したイメージにアクセスできる必要があります。
重要
Linux ベースの仮想マシンイメージはすべて、Image サービスにアップロードする前に
virt-sysprep コマンドを実行しておくことを推奨します。virt-sysprep コマンドは、仮想環境で使用するための準備として、仮想イメージを再初期化します。デフォルトの操作には、SSH キーの削除、永続的な MAC アドレスの削除、ユーザーアカウントの削除などが含まれます。
virt-sysprep コマンドは、Red Hat Enterprise Linux libguestfs-tools パッケージによって提供されます。パッケージをインストールしてディスクイメージを再度初期化します。
yum install -y libguestfs-tools virt-sysprep --add FILE
# yum install -y libguestfs-tools
# virt-sysprep --add FILE
特定の操作の有効化/無効化についての説明は、
virt-sysprep の man ページを参照してください。
手順5.13 Image サービスへのディスクイメージのアップロード
- 設定済みユーザー (管理者アカウントは必要なし) として keystone にアクセスするシェルを設定します。
source ~/keystonerc_userName
# source ~/keystonerc_userNameCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ディスクイメージをインポートします。
[(keystone_userName)]# glance image-create --name "NAME" \ --is-public IS_PUBLIC \ --disk-format DISK_FORMAT \ --container-format CONTAINER_FORMAT \ --file IMAGE[(keystone_userName)]# glance image-create --name "NAME" \ --is-public IS_PUBLIC \ --disk-format DISK_FORMAT \ --container-format CONTAINER_FORMAT \ --file IMAGECopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の値を置き換えてください。- NAME は、ディスクイメージにより参照されるユーザー名に置き換えます。
- IS_PUBLIC は
trueまたはfalseに置き換えます。true: 全ユーザーがイメージを表示/使用することができます。false: 管理者のみがイメージを表示/使用することができます。
- DISK_FORMAT には、ディスクイメージの形式を指定します。有効な値には、
aki、ami、ari、iso、qcow2、raw、vdi、vhd、vmdkが含まれます。仮想マシンディスクイメージの形式が不明な場合には、qemu-img infoコマンドを使用してその形式の特定を試みます。 - CONTAINER_FORMAT には、イメージのコンテナーの形式を指定します。イメージに関連した追加のメタデータが含まれる
ovfやamiなどのファイル形式でイメージがパッケージされていない限りは、コンテナーの形式はbareとなります。 - IMAGE は (アップロード用の) イメージファイルへのローカルパスに置き換えます。アップロードするイメージがローカルではアクセスできないが、リモートの URL でアクセスできる場合には、
--fileパラメーターの代わりに--locationパラメーターで URL を指定します。イメージをオブジェクトストアにコピーするには--copy-from引数も指定する必要があります。この引数を指定しない場合は、毎回必要に応じてリモートからイメージへアクセスされます。
glance image-createの構文についての詳しい情報は、help ページを参照してください。[(keystone_userName)]# glance help image-create
[(keystone_userName)]# glance help image-createCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記のコマンドの出力からイメージの一意名をメモしてください。 - イメージが正常にアップロードされていることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow IMAGE_ID は、イメージの一意名に置き換えます。
ディスクイメージは、OpenStack 環境で仮想マシンインスタンスを起動するためのベースとして使用することができるようになりました。