第9章 アクティベーションキーの管理
アクティベーションキーは、システム登録を自動化する方法を提供します。複数のキーを作成して、異なる環境とコンテンツビューに関連付けることができます。たとえば、特定の Red Hat リポジトリーを有効にする基本的なアクティベーションキーを作成し、それを適切なコンテンツビューに関連付けることができます。
コンテンツホストの登録時にアクティベーションキーを使用して、プロセスにかかる時間を短縮するだけでなく、プロセスの簡潔性や一貫性を向上します。アクティベーションキーは、ホストが登録されている場合にのみ使用できます。アクティベーションキーに変更が加えられた場合には、それ以降、改訂されたアクティベーションキーで登録されるホストにだけ変更が適用されます。これらの変更は、既存のホストには加えられません。
アクティベーションキーを使用して、コンテンツホストの次のプロパティーを定義できます。
- 利用可能な製品およびリポジトリー
- ライフサイクル環境とコンテンツビュー
- ホストコレクションのメンバーシップ
- System purpose
ホストの作成と登録の間のコンテンツビューの競合
ホストをプロビジョニングすると、Satellite は、ホストグループまたはホスト設定で設定したコンテンツビューからのプロビジョニングテンプレートとその他のコンテンツを使用します。ホストの登録時に、アクティベーションキーからのコンテンツビューが、ホストグループまたはホスト設定からの元のコンテンツビューを上書きします。次に、Satellite は、ホストの再ビルドなど、今後のすべてのタスクにアクティベーションキーからのコンテンツビューを使用します。
ホストの再ビルド時に、使用するコンテンツビューを、ホストグループやホスト設定ではなく、アクティベーションキーで設定するようにします。
コンテンツホストでの複数のアクティベーションキーの使用
ホストは、複数のアクティベーションキーを関連付けることで、組み合わせてホストを設定できます。設定の競合が発生した場合には、最後に指定したアクティベーションキーが優先されます。以下のようにホストグループのパラメーターを設定して優先順位を指定できます。
$ hammer hostgroup set-parameter \ --hostgroup "My_Host_Group" \ --name "My_Activation_Key" \ --value "name_of_first_key", "name_of_second_key", ...
9.1. アクティベーションキーのベストプラクティス
- ユースケースごとにアクティベーションキーを作成します。これにより、ホスト上のコンテンツの管理が構造化、モジュール化、簡素化されます。
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コンテンツとライフサイクル環境がわかる命名規則をアクティベーションキーに使用します (例:
red-hat-enterprise-linux-webserver
)。 - Hammer スクリプトまたは Ansible Playbook を使用してアクティベーションキーの管理を自動化します。