第7章 コンテンツビューの管理


Red Hat Satellite はコンテンツビューを使用して、意図的にキュレートしたコンテンツのサブセットにホストがアクセスできるようにします。これを実行するには、使用するリポジトリーを定義し、特定のフィルターをコンテンツに適用します。

スナップショットのフィルタリングおよび作成を行うためのコンテンツビューを作成するための一般的なワークフローは以下のとおりです。

  1. コンテンツビューを作成します。
  2. コンテンツビューに必要なリポジトリーを 1 つ以上追加します。
  3. オプション: 1 つ以上のフィルターを作成して、コンテンツビューのコンテンツを絞り込みます。詳細は、「コンテンツフィルターの例」 を参照してください。
  4. オプション: コンテンツビューのパッケージの依存関係を解決します。詳細は、「パッケージの依存関係の解決」 を参照してください。
  5. コンテンツビューを公開します。
  6. オプション: コンテンツビューを別の環境にプロモートします。詳細は、「コンテンツビューのプロモート」 を参照してください。
  7. コンテンツホストをコンテンツビューにアタッチします。

リポジトリーがコンテンツビューに関連付けられていない場合、/etc/yum.repos.d/redhat.repo ファイルは空のままとなり、登録済みのシステムは更新を受け取ることができません。

ホストは 1 つのコンテンツビューにのみ関連付けることができます。複数のコンテンツビューにホストを関連付けるには、複合コンテンツビューを作成します。詳細は、「複合コンテンツビューの作成」 を参照してください。

7.1. Red Hat Satellite のコンテンツビュー

コンテンツビューは、ホストがアクセスできるコンテンツの意図的にキュレーションされたサブセットです。コンテンツビューを作成することで、特定の環境または Capsule Server で使用されるソフトウェアバージョンを定義できます。

各コンテンツビューは、各環境にわたってリポジトリーのセットを作成します。これらのリポジトリーは、Satellite Server によって保存および管理されます。たとえば、次の方法でコンテンツビューを作成できます。

  • 実稼働環境用の古いパッケージバージョンを含むコンテンツビューと、開発 環境用の新しいパッケージバージョンを含む別のコンテンツビュー。
  • オペレーティングシステムに必要なパッケージリポジトリーを含むコンテンツビューと、アプリケーションに必要なパッケージリポジトリーを含む別のコンテンツビュー。
  • コンテンツビューを管理するためのモジュール方式の複合コンテンツビュー。たとえば、オペレーティングシステムを管理するためのコンテンツには 1 つのコンテンツビューを使用し、アプリケーションを管理するためのコンテンツには別のコンテンツビューを使用できます。両方のコンテンツビューを組み合わせた複合コンテンツビューを作成することにより、各コンテンツビューのリポジトリーをマージする新しいリポジトリーが作成されます。ただし、コンテンツビューのリポジトリーは引き続き存在するため、個別に管理し続けることもできます。

デフォルトの組織ビュー

デフォルトの組織ビュー は、Satellite に同期されているすべてのコンテンツを対象とした、アプリケーション制御のコンテンツビューです。コンテンツビューとライフサイクル環境を設定しなくても、Satellite の ライブラリー 環境にホストを登録して、デフォルトの組織ビュー を使用できます。

環境間でのコンテンツビューのプロモート

アプリケーションライフサイクルでコンテンツビューをある環境から次の環境にプロモートすると、Satellite はリポジトリーを更新し、パッケージを公開します。

例7.1 パッケージを 開発 から テスト へプロモートする

テスト および 実稼働 用のリポジトリーには、my-software-1.0-0.noarch.rpm パッケージが含まれています。

 開発テスト実稼働

コンテンツビューのバージョン

バージョン 2

バージョン 1

バージョン 1

コンテンツビューの内容

my-software-1.1-0.noarch.rpm

my-software-1.0-0.noarch.rpm

my-software-1.0-0.noarch.rpm

コンテンツビューのバージョン 2 を 開発 から テスト にプロモートすると、テスト のリポジトリーが更新され、my-software-1.1-0.noarch.rpm パッケージが含まれるようになります。

 開発テスト実稼働

コンテンツビューのバージョン

バージョン 2

バージョン 2

バージョン 1

コンテンツビューの内容

my-software-1.1-0.noarch.rpm

my-software-1.1-0.noarch.rpm

my-software-1.0-0.noarch.rpm

これにより、ホストは特定の環境に指定されますが、その環境でコンテンツビューの新しいバージョンが使用されると、更新を受け取るようになります。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.