7.6. Discovery ルールの作成
検出されたホストのプロビジョニングプロセスの自動化方法として、Satellite は Discovery ルールを作成する機能を提供します。これらのルールは、検出されたホストが、割り当てられたホストグループをベースに自らを自動的にプロビジョニングする方法を定義します。たとえば、CPU 数の多いホストをハイパーバイザーとして自動的にプロビジョニングすることができます。同様に、ハードディスクが大容量のホストは、ストレージサーバーとしてプロビジョニングすることもできます。
NIC の考慮事項
現在、自動プロビジョニングでは NIC の設定はできません。すべてのシステムは、Discovery 時に検出された NIC 設定でプロビジョニングされていますが、スクリプトを使用するか、後で設定管理を設定して kickstart
スクリプトレットで NIC を設定できます。
手順
ルールを作成するには、以下の手順を行います。
- Satellite Web UI で 設定 > Discovery ルール に移動し、ルールの作成 を選択します。
- 名前 フィールドには、ルールの名前を入力します。
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検索 には、 ホストをプロビジョニングするかどうかを決定するためのルールを入力します。このフィールドには、入力する値についての推奨案が提供され、複数のルールに演算子を使用できます。例:
cpu_count > 8
- ホストグループ リストから、このホストのテンプレートとして使用するホストグループを選択します。
ホスト名 フィールドには、複数ホストのホスト名を決定するためのパターンを入力します。これはプロビジョニングテンプレートと同じ ERB 構文を使用します。ホスト名には、ホスト固有の値に
@host
属性を使用したり、乱数にrand
関数を使用したりできます。プロビジョニングテンプレートの詳細は、「プロビジョニングテンプレート」 を参照してください。-
myhost-<%= rand(99999) %>
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abc-<%= @host.facts['bios_vendor'] %>-<%= rand(99999) %>
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xyz-<%= @host.hostgroup.name %>
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srv-<%= @host.discovery_rule.name %>
server-<%= @host.ip.gsub('.','-') + '-' + @host.hostgroup.subnet.name %>
ホスト名のパターンの作成時には、作成するホスト名が一意の名前であることを確認してください。ホスト名は数字で始めることができず、アンダースコアやドットを含めることができません。適切な方法として、facter で提供される固有の情報 (MAC アドレス、BIOS、またはシリアル ID など) を使用することができます。
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ホストの制限 フィールドには、ルールを使ってプロビジョニングできるホストの最大数を入力します。無制限に設定するには
0
を使用します。 - 優先度 フィールドには、ルール間の優先度を設定する数値を入力します。値が低いルールほど優先度が高くなります。
- 有効化 リストから、ルールを有効化するかどうかを選択します。
- ルールに異なるプロビジョニングコンテキストを設定するには、組織 および ロケーション タブをクリックして、使用するコンテキストを選択します。
- 送信 をクリックしてルールを保存します。
ホスト > 検出されたホスト に移動して、以下の 2 つのオプションから 1 つ選択します。
- 右側の 検出されたホスト リストから、自動プロビジョニング を選択して、単一のホストを自動的にプロビジョニングします。
- ウィンドウの右上の すべてを自動プロビジョニング をクリックして、全ホストを自動的にプロビジョニングします。
CLI をご利用の場合
hammer discovery-rule create
コマンドを使用してルールを作成します。
# hammer discovery-rule create --name "Hypervisor" \
--search "cpu_count > 8" --hostgroup "My_Host_Group" \
--hostname "hypervisor-<%= rand(99999) %>" \
--hosts-limit 5 --priority 5 --enabled true
hammer discovery auto-provision
コマンドを使用してホストを自動的にプロビジョニングします。
# hammer discovery auto-provision --name "macabcdef123456"