7.5. 検出されたホストからのホストの作成
検出されたホストのプロビジョニングは、PXE のプロビジョニングと同様のプロビジョニングプロセスを踏みます。主な違いは、ホストの MAC アドレスを手動で入力する代わりに、検出されたホストの一覧からプロビジョニングするホストを選択できる点です。
前提条件
- Satellite でドメインとサブネットを設定する。ネットワーク要件の詳細は、3章ネットワークの設定 を参照してください。
- Satellite で Discovery サービスを設定する。詳細は、「Discovery サービスのインストール」 を参照してください。
- ベアメタルホストまたは空の仮想マシン
- Red Hat Enterprise Linux の同期済みのコンテンツリポジトリー。詳細は、『 コンテンツ管理ガイド』 の「 Red Hat リポジトリーの同期 」を参照してください。
- ホスト登録用のアクティベーションキー。詳細は、『 コンテンツ管理 ガイド』の「 アクティベーションキーの作成 」を参照してください。
無人および PXE なしのプロビジョニングのセキュリティートークンに関する情報は、「セキュリティートークンの有効期間の設定」 を参照してください。
手順
検出されたホストからホストを作成するには、以下の手順を行います。
- Satellite Web UI で ホスト > 検出されたホスト に移動します。使用するホストを選択して、リストの右側にある プロビジョニング をクリックします。
以下の 2 つのオプションから 1 つ選択します。
- ホストグループからホストをプロビジョニングするには、ホストグループ、組織、場所を選択してから、ホストの作成 をクリックします。
- さらにカスタマイズしてホストをプロビジョニングするには、ホストのカスタマイズ をクリックして、新規ホストに指定する追加情報を入力します。
フィールドに値が投入されていることを確認します。特に以下に注意してください。
- ホスト タブの 名前 は DNS 名 になります。
- Satellite Server は新規ホストの IP アドレスを自動的に割り当てます。
- Satellite Server は Discovery の結果をもとに MAC アドレスを自動的に設定します。
- Satellite Server が、ホストの最初のインターフェースに Managed (管理)、Primary、および Provision オプションを自動選択していることを確認します。選択されていない場合は、それらを選択してください。
- オペレーティングシステム タブをクリックして、すべてのフィールドに値が含まれていることを確認します。オペレーティングシステムの各要素を確認してください。
プロビジョニングテンプレート の 解決 をクリックし、新規ホストが使用する適切なプロビジョニングテンプレートを特定できることを確認します。ホストは、以下のプロビジョニングテンプレートを解決する必要があります。
-
kexec テンプレート:
Discovery Red Hat kexec
provision テンプレート:
Satellite Kickstart Default
プロビジョニングテンプレートの関連付けの詳細は、「プロビジョニングテンプレート」 を参照してください。
-
kexec テンプレート:
- 送信 をクリックしてホストの詳細を保存します。
ホストのプロビジョニングが完了したら、検出されたホストはコンテンツホストになります。このホストを表示するには、ホスト > コンテンツホスト に移動します。
CLI をご利用の場合
プロビジョニングに使用する検出されたホストを特定します。
# hammer discovery list
ホストを選択し、ホストグループを使用してプロビジョニングします。新しいホスト名は、
--new-name
オプションを使用して設定します。# hammer discovery provision --name "host_name" \ --new-name "new_host_name" --organization "My_Organization" \ --location "My_Location" --hostgroup "My_Host_Group" --build true \ --enabled true --managed true
このコマンドで、検出ホストの一覧からホストを削除し、プロビジョニング設定を使用してホストのエントリーを作成します。Discovery イメージは自動的にホストをリセットし、PXE にブートできるようにします。ホストは、Satellite Server の統合 Capsule 上の DHCP サービスを検出して、オペレーティングシステムのインストールを開始します。残りのプロセスは、「無人プロビジョニングによるホストの作成」 に記載されている通常の PXE ワークフローと同じです。