14.5. IPv6 の DHCP (DHCPv6)
ISC
DHCP
には、DHCPv6
サーバー、クライアント、リレーエージェント機能を備えた 4.x リリース以降、IPv6
( DHCPv6
)のサポートが含まれています。エージェントは IPv4
と IPv6
の両方をサポートしますが、エージェントは一度に管理できるのは 1 つのプロトコルのみです。デュアルサポートについては、IPv4
および IPv6
に対して個別に起動する必要があります。たとえば、それぞれの設定ファイル /etc/dhcp/dhcpd.conf
および /etc/dhcp/dhcpd6.conf を編集して DHCPv4
と DHCPv6
の両方を設定してから、以下のコマンドを実行します。
~]# systemctl start dhcpd ~]# systemctl start dhcpd6
DHCPv6
サーバーの設定ファイルは、/etc/dhcp/dhcpd6.conf
にあります。
サーバー設定ファイルの例は、
/usr/share/doc/dhcp-version/dhcpd6.conf.example
にあります。
単純な
DHCPv6
サーバー設定ファイルは以下のようになります。
subnet6 2001:db8:0:1::/64 { range6 2001:db8:0:1::129 2001:db8:0:1::254; option dhcp6.name-servers fec0:0:0:1::1; option dhcp6.domain-search "domain.example"; }
ネットワークインターフェイスカードの MAC アドレスに基づいてクライアントに
fixed-address
を割り当てるには、hardware ethernet
パラメーターを使用します。
host otherclient { hardware ethernet 01:00:80:a2:55:67; fixed-address6 3ffe:501:ffff:100::4321; }
IPv6 の shared-network および group 宣言の設定オプションは、IPV4 と同じです。詳細は、例14.5「Shared-network 宣言」および 例14.6「Group 宣言」で示す例を参照してください。