付録B LVM 設定ファイル
LVM は複数の設定ファイルに対応しています。システム起動時に
lvm.conf
設定ファイルが、環境変数 LVM_SYSTEM_DIR
によって指定されたディレクトリーからロードされます。このディレクトリーはデフォルトでは /etc/lvm
に設定されます。
lvm.conf
ファイルはロードする追加の設定ファイルを指定できます。最新のファイルの設定は、以前のファイルの設定を上書きします。すべての設定ファイルをロードした後に、使用中の設定を表示するには、lvm dumpconfig
コマンドを実行します。
追加の設定ファイルのロードに関する情報は、「ホストタグ」 を参照してください。
B.1. LVM 設定ファイル
LVM 設定に使用されるファイルは以下のとおりです。
- /etc/lvm/lvm.conf
- ツールで読み込まれる中央設定ファイル
- etc/lvm/lvm_hosttag.conf
- 各ホストタグについて、
lvm_hosttag.conf
という追加の設定ファイルが読み込まれます (存在する場合)。そのファイルが新規のタグを定義する場合、追加の設定ファイルが読み取られるようにファイルの一覧に追加されます。ホストタグに関する情報は、「ホストタグ」 を参照してください。 - LVM プロファイル
- LVM プロファイルは、特定の環境に実装できる選択されたカスタマイズ可能な設定のセットです。LVM プロファイルの設定は、既存の設定を上書きするために使用できます。LVM プロファイルの情報は、「LVM プロファイル」 を参照してください。
LVM 設定ファイルのほかにも、LVM を実行しているシステムには LVM システムセットアップに影響する以下のようなファイルが含まれます。
- /etc/lvm/cache/.cache
- デバイス名フィルターキャッシュファイル (設定可能)
- /etc/lvm/backup/
- ボリュームグループメタデータの自動バックアップ用ディレクトリー (設定可能)
- /etc/lvm/archive/
- ボリュームグループメタデータの自動アーカイブ用ディレクトリー (ディレクトリーパスとアーカイブ履歴の範囲に関する設定が可能)
- /var/lock/lvm/
- 単一ホストの設定では、並行ツールの実行によってメタデータの破損を防止するロックファイルが使用され、クラスターでは、クラスター全域の DLM が使用されます。