4.6. オンラインでのデータの再配置
pvmove
コマンドを使用すると、システムの使用中にデータを移動することができます。
pvmove
コマンドは、データを分割してセクションに移動して、各セクションを移動する一時的なミラーを作成します。pvmove
コマンドの操作に関する詳細は、pvmove
(8) の man ページを参照してください。
注記
クラスター内で
pvmove
操作を実行するためには、cmirror
パッケージがインストールされており、cmirrord
サービスが実行中であることを確認する必要があります。
以下のコマンドは、すべての割り当て領域を、物理ボリューム
/dev/sdc1
からボリュームグループ内の他の空き物理ボリュームに移動します。
# pvmove /dev/sdc1
以下のコマンドは、論理ボリューム
MyLV
のエクステントのみを移動します。
# pvmove -n MyLV /dev/sdc1
pvmove
コマンドは、その実行に長時間を要するため、バックグラウンドでコマンドを実行して、フォアグラウンドでの進捗状況の表示を回避した方が良いでしょう。以下のコマンドは、物理ボリューム /dev/sdc1
に割り当てられているすべてのエクステントを、バックグラウンドで /dev/sdf1
に移動します。
# pvmove -b /dev/sdc1 /dev/sdf1
以下のコマンドは、移動の進捗状況をパーセンテージで 5 秒間ごとに報告します。
# pvmove -i5 /dev/sdd1