第6章 LVM トラブルシューティング
この章では、様々な LVM 問題のトラブルシューティングについて説明します。
6.1. トラブルシューティング診断
コマンドが期待通りに機能しない場合は、以下の方法で診断情報を収集できます。
- 任意のコマンドに
-v
、-vv
、-vvv
、-vvvv
のいずれかの引数を使用して、出力の詳細レベルを徐々に高くしていくことができます - 問題が論理ボリュームのアクティブ化に関連している場合は、設定ファイルの「log」セクションに「activation = 1」と設定して、
-vvvv
引数を付けてコマンドを実行します。この出力を検証した後は、このパラメーターを 0 にリセットして、低メモリー状況で起こり得るマシンのロッキング問題を回避します。 lvmdump
コマンドを実行すると、診断目的の情報ダンプが提供されます。詳細はlvmdump
(8) man ページで参照してください。- 追加のシステム情報を得るには、
lvs -v
、pvs -a
、またはdmsetup info -c
コマンドを実行します。 /etc/lvm/backup
ファイル内のメタデータの最近のバックアップと/etc/lvm/archive
ファイル内のアーカイブバージョンを検証します。lvm dumpconfig
コマンドを実行して、現在の設定情報をチェックします。- 物理ボリュームを持つデバイスについての記録を調べるために
/etc/lvm
ディレクトリー内の.cache
ファイルをチェックします。