4.4.15.3. LVM RAID1 論理ボリュームの LVM リニア論理ボリュームへの変換
lvconvert
コマンドを使用して、既存の RAID1 LVM 論理ボリュームを LVM リニア論理ボリュームに変換するには -m0
引数を指定します。これにより、すべての RAID データサブボリュームおよび RAID アレイを構成するすべての RAID メタデータサブボリュームが削除され、最高レベルの RAID1 イメージがリニア論理ボリュームとして残されます。
以下の例は、既存の LVM RAID1 論理ボリュームを表示しています。
# lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices
my_lv 100.00 my_lv_rimage_0(0),my_lv_rimage_1(0)
[my_lv_rimage_0] /dev/sde1(1)
[my_lv_rimage_1] /dev/sdf1(1)
[my_lv_rmeta_0] /dev/sde1(0)
[my_lv_rmeta_1] /dev/sdf1(0)
以下のコマンドは、LVM RAID1 論理ボリューム
my_vg/my_lv
を LVM リニアデバイスに変換します。
#lvconvert -m0 my_vg/my_lv
#lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices my_lv /dev/sde1(1)
LVM RAID1 論理ボリューム を LVM リニアボリュームに変換する場合、削除する物理ボリュームを指定できます。以下の例は、
/dev/sda1
と /dev/sda2
の 2 つのイメージで構成される LVM RAID1 論理ボリュームのレイアウトを表示しています。この例で、lvconvert
コマンドは /dev/sda1
を削除して、/dev/sdb1
をリニアデバイスを構成する物理ボリュームとして残すように指定します。
#lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices my_lv 100.00 my_lv_rimage_0(0),my_lv_rimage_1(0) [my_lv_rimage_0] /dev/sda1(1) [my_lv_rimage_1] /dev/sdb1(1) [my_lv_rmeta_0] /dev/sda1(0) [my_lv_rmeta_1] /dev/sdb1(0) #lvconvert -m0 my_vg/my_lv /dev/sda1
#lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices my_lv /dev/sdb1(1)