12.5. ネットワーク
Red Hat Enterprise Linux 10.2 で修正されたネットワーク関連の問題点を確認してください。
- NetworkManager の
sriov.vfsプロパティーがreapply操作をサポートします 今回のアップデート以前は、ユーザーが
sriov.vfsプロパティーを変更した場合、NetworkManager は変更を動的に適用できませんでした。その結果、Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) 設定を含む NetworkManager 接続では、変更後に再起動が必要でした。今回のリリースにより、sriov.vfsは、Virtual Function (VF) の総数が変更されない場合にreapply操作をサポートするようになりました。その結果、前述のシナリオでは、SR-IOV 設定を変更した後に接続を再起動する必要がなくなりました。
xdp-trafficgenユーティリティーは ARM システムで正しく動作します今回のアップデート以前は、
-i <interface>オプションを指定しても、ARM システムではxdp-trafficgenユーティリティーがMissing required option '--interface'というエラーで失敗していました。その結果、特定のインターフェイスにおける eXpress Data Path (XDP) のサポート状況を調査することは不可能でした。今回のアップデートで問題が修正され、-i <interface>オプションが ARM システムで正しく動作するようになりました。
- NetworkManager クライアントは、DNS サーバーを定義することなく、グローバルレベルの DNS 検索ドメインを設定できます
今回のアップデート以前は、Nmstate API や GNOME コントロールセンターアプリケーションなどのクライアントが、グローバルレベルでの変更に D-Bus API を使用する場合、DNS サーバーを定義しないと DNS 検索ドメインを設定することができませんでした。今回のアップデートで問題が修正され、クライアントはグローバルレベルの DNS 検索ドメインのみを定義できるようになりました。
nmstate.serviceではNetworkManager-wait-online.serviceは必須要件ではなくなりました今回のアップデート以前は、
nmstate.servicesystemd ユニットは、NetworkManager-wait-online.serviceユニットに厳密なRequires依存関係を持っていました。その結果、NetworkManager-wait-onlineが失敗またはタイムアウトした環境では、nmstate状態サービスが起動せず、Nmstate が必要なネットワーク設定を適用できませんでした。今回のアップデートでは、ユニット内のRequiresはWantsに置き換えられます。その結果、nmstateサービスはNetworkManager-wait-onlineのステータスに関係なく起動し、Nmstate はネットワーク設定を適用できるようになります。
- Unbound は TLS に関してシステム全体の crypto-policies に従います
今回のアップデート以前は、Unbound パッケージは DNS over TLS (DoT) 用のサーバーソケットにおいて TLS 1.2 を明示的に無効化していました。そのため、システム設定に関わらず、サーバーは TLS 1.2 を使用できませんでした。
今回のアップデートにより、デフォルトのシステム全体の crypto-policies がプロトコルの無効化を管理します。その結果、TLS サーバーソケットは、TLS 1.2 や、
LEGACYポリシーモードにおける TLS 1.1 といった古いプロトコルも受け入れるようになりました。