5.7. Multipath コマンドの出力
マルチパスデバイスの作成、修正、一覧表示を行うと、現在のデバイス設定が表示されます。形式を以下に示します。
マルチパスデバイス
action_if_any: alias (wwid_if_different_from_alias) dm_device_name_if_known vendor,product size=size features='features' hwhandler='hardware_handler' wp=write_permission_if_known
パスグループ
-+- policy='scheduling_policy' prio=prio_if_known status=path_group_status_if_known
パス
`- host:channel:id:lun devnode major:minor dm_status_if_known path_status online_status
マルチパスコマンドの出力例を以下に示します。
3600d0230000000000e13955cc3757800 dm-1 WINSYS,SF2372 size=269G features='0' hwhandler='0' wp=rw |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active | `- 6:0:0:0 sdb 8:16 active ready running `-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled `- 7:0:0:0 sdf 8:80 active ready running
パスが有効になり、I/O が可能になると、パスのステータスが
ready
または ghost
になります。パスが停止している場合は、ステータスが faulty
または shaky
になります。パスの状態は、/etc/multipath.conf
ファイルに定義されているポーリング間隔に応じ、multipathd デーモンによって定期的に更新されます。
dm の状態は、パスの状態と似ていますが、カーネルの観点からは異なります。dm の状態は、
failed
(faulty
に類似) と、それ以外の状態を示す active
の 2 種類があります。任意のデバイスのパス状態と dm 状態が、一時的に一致しない場合があります。
online_status
に使用できる値は running
と offline
です。offline
は、この SCSI デバイスが無効になっていることを表します。
注記
マルチパスデバイスを作成中または修正中の場合は、パスグループのステータス、dm のデバイス名、書き込みパーミッション、dm のステータスなどが不明です。また、機能も常に正しいとは限りません。