wwid | multipath 属性を適用するマルチパスデバイスの WWID を指定します。このパラメーターは、multipath.conf ファイルのこのセクションに必須となります。 |
alias | multipath 属性が適用されるマルチパスデバイスのシンボリック名を指定します。user_friendly_names を使用する場合には、この値を mpathn に設定しないでください。設定すると、自動的に割り当てられる user_friendly_names と競合してしまうため、誤ったデバイスノード名が与えられる可能性があります。 |
path_grouping_policy | 未指定のマルチパスに適用する、デフォルトのパスグルーピングポリシーを指定します。使用できる値を以下に示します。 | failover = 優先グループごとに 1 つのパス | multibus = 1 つの優先グループで有効なすべてのパス | group_by_serial = 検出されたシリアル番号ごとに 1 つの優先グループ | group_by_prio = パス優先値ごとに 1 つの優先グループ | group_by_node_name = ターゲットノード名ごとに 1 つの優先グループ |
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path_selector | 次回の I/O 動作に使用するパスを決定する、デフォルトのアルゴリズムを指定します。使用できる値を以下に示します。 | round-robin 0 : パスグループ内の全てのパスをループスルーし、それぞれのパスに同負荷の I/O を送ります。 | queue-length 0 : 未処理の I/O 要求数が最も少ないパスに、次の I/O 群を送ります。 | service-time 0 : 推定処理時間が最も短いパスに、次の I/O 群を送ります。推定処理時間は、各パスに対する未処理の I/O の合計サイズを、その相対スループットで割ることにより求められます。 |
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failback | パスグループのフェイルバックを管理します。 | immediate の値を設定すると、active パスを含んでいる最も優先度の高いパスグループに直ちにフェイルバックします。 | manual の値を指定すると、フェイルバックはすぐに行われず、オペレーター介入がある場合のみにフェイルバックします。 | followover の値を指定すると、パスグループの最初のパスが active になったときに自動フェイルバックを実行します。これにより、別のノードがフェイルオーバーを要求しているときは、ノードが自動的にフェイルバックしなくなります。 | 0 以上の数値で、フェイルバックの秒単位の遅延を指定します。 |
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prio | パスの優先値を得るために呼び出すデフォルトの関数を指定します。例えば、SPC-3 の ALUA ビットは悪用可能な prio 値を提供します。使用できる値を以下に示します。 | const : すべてのパスに優先度 1 を設定します。 | emc : EMC アレイのパス優先度を生成します。 | alua : SCSI-3 ALUA 設定に基づいてパス優先度を生成します。Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降、デバイス設定で prio "alua exclusive_pref_bit" を指定すると、マルチパスが pref ビットセットのパスのみを含むパスグループを作成し、このパスグループに最高の優先度を与えるようになります。 | ontap : NetApp アレイのパスの優先度を生成します。 | rdac : LSI/Engenio RDAC コントローラーのパスの優先度を生成します。 | hp_sw : active/standby モードにおける Compaq/HP コントローラー用パスの優先度を生成します。 | hds : Hitachi HDS Modular ストレージアレイのパスの優先度を生成します。 |
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features | マルチパスデバイスの追加デフォルト機能です。形式は "number_of_features_plus_arguments feature1 ..." となります。 | features に使用できる値: | queue_if_no_path : no_path_retry を queue に設定するのと同じです。この機能の使用時に発生する可能性がある問題については 「queue_if_no_path 機能に関する問題」 を参照してください。 | retain_attached_hw_handler : SCSI 層によりハードウェアハンドラーがパスデバイスに接続されている状態で、このパラメーターを yes に設定した場合は、multipath.conf ファイルで指定している hardware_handler の使用をデバイスに強制しません。SCSI 層によるハードウェアハンドラーの接続が行われていない場合は、通常通り、マルチパスで設定されているハードウェアハンドラーの使用が継続されます。デフォルト値は no です。 | pg_init_retries n : 失敗するまでパスグループの初期化を最高 n 回再試行します。ここで、1 <= n <= 50 です。 | pg_init_delay_msecs n : パスグループの初期化の再試行を、n ミリ秒間隔で待機します。ここで、0 <= n <= 60000 です。 |
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no_path_retry | 障害の発生したパスの使用を何回試行してからキュー待ちを無効にするか、その回数を指定します。 | fail を指定すると、キュー待ちはせず直ちに失敗します。 | queue を指定すると、パスが修復されるまでキュー待ちは停止しません。 |
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rr_min_io | 現在のパスグループで、次のパスに切り替えるまでにルーティングする I/O 要求数を指定します。この設定は、2.6.31 より前のカーネルを実行しているシステムにのみ適用されます。2.6.31 以降のシステムには、rr_min_io_rq を使用してください。デフォルト値は 1000 です。 |
rr_min_io_rq | 現在のパスグループで、次のパスに切り替えるまでにルーティングする I/O 要求数を指定します。要求ベースの device-mapper-multipath を使用しています。2.6.31 より前のバージョンのカーネルを実行しているシステムの場合は rr_min_io を使用してください。デフォルト値は 1 です。 |
rr_weight | priorities に設定すると、次のパスを選択するために selector を呼び出すまで、rr_min_io リクエストをパスに送信する代わりに、送信するリクエスト数が、prio 関数のように、パスの優先度の rr_min_io 倍で決められます。uniform に設定すると、すべてのパスの重みが等しくなります。 |
flush_on_last_del | yes に設定すると、デバイスへの最後のパスが削除された時点でキュー待ちを無効にします。 |
user_friendly_names | yes に設定すると、/etc/multipath/bindings ファイルを使った永続的で固有となるエイリアスが、mpath n の形式でマルチパスに割り当てられます。no に設定すると、WWID がマルチパスのエイリアスに使用されます。ただし、設定ファイルの multipaths セクションで指定されるデバイス固有のエイリアスの方が、ここでの設定よりも優先されることになります。 |
delay_watch_checks | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.2 以降) 0 よりも大きい値に設定すると、multipathd デーモンは、指定されたチェック回数の間、有効なパスを監視します。監視されているパスが再び失敗すると、パスが次に有効になったときに、delay_wait_checks で指定された連続的なチェック回数の間保持されるまで使用されません。これにより、信用できないパスがオンラインに戻ったときにすぐに使用されることを防ぐことができます。 |
delay_wait_checks | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.2 以降) 0 よりも大きい値に設定すると、オンラインに戻ったデバイスが、delay_watch_checks で指定されたチェック回数内に再び失敗し、次にオンラインに戻るときに、デバイスはマークされ、遅延が発生します。デバイスは、delay_wait_checks で指定されたチェック回数が経過するまで使用されません。 |
deferred_remove | yes に設定すると、multipathd は最終パスデバイスが削除されるときに通常の削除ではなく遅延された削除を行います。これにより、通常の削除が行われ、削除に失敗したときに multipathed デバイスが使用中である場合、デバイスは最終ユーザーがデバイスを終了したときに自動的に削除されます。 |
skip_kpartx | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.3 以降) yes に設定すると、kpartx は自動的にデバイスにパーティションを作成しません。これにより、デバイスにパーティションテーブルがある場合でも、パーティションを作成せずにマルチパスデバイスを作成することができます。 |
max_sectors_kb | (Red Hat Enterprise Linux リリース 7.4 およびそれ以降では) マルチパスデバイスの初回アクティベート時の前に、max_sectors_kb デバイスキューパラメーターを、マルチパスデバイスのすべての基礎的なパスで指定された値に設定します。マルチパスデバイスの作成時には、デバイスはパスデバイスから max_sectors_kb 値を継承します。手動でこの値をマルチパスデバイス向けに高めたり、パスデバイス向けにこの値を低くすると、マルチパスデバイスはパスデバイスが許可するよりも大きな I/O 操作を作成する場合があります。max_sectors_kb パラメーターを使用すると、パスデバイス上にマルチパスデバイスを作成する前に容易にこれらの値が設定でき、無効なサイズの I/O 操作が渡されることを回避できます。ユーザーがこのパラメーターを設定しないと、パスデバイスはデバイスドライバーにこれを設定させ、マルチパスデバイスがパスデバイスからこれを継承します。 |
reservation_key | これは、mpathpersist によって使用されるサービスアクション予約キーです。永続予約を使用するすべてのマルチパスデバイスに設定する必要があり、PERSISTENT RESERVE OUT パラメーターリストの RESERVATION KEY フィールドと同じである必要があります。これには、I_T ネクサスを特定するために、アプリケーションクライアントがデバイスサーバーに提供した 8 バイトの値が含まれます。mpathpersist でキーを登録する際に --param-aptpl オプションが使用される場合、:aptpl を予約キーの最後に追加する必要があります。 | Red Hat Enterprise Linux 7.5 より、このパラメーターを file に設定できるようになりました。これにより、prkeys_file ファイルで mpath‐persist によって登録された RESERVATION KEY が保存されます。その後、multipathd デーモンはこのキーを使用して、表示されるように追加のパスを登録します。登録が削除されると、RESERVATION KEY は prkeys_file ファイルから削除されます。 |
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