5.11. multipathd コマンド
multipathd コマンドを使用して、
multipathd
デーモンを管理できます。利用可能な multipathd コマンドについては、multipathd(8) man ページを参照してください。
以下のコマンドは、multipathd show maps コマンドの出力の標準デフォルト形式を示しています。
# multipathd show maps
name sysfs uuid
mpathc dm-0 360a98000324669436c2b45666c567942
一部の multipathd コマンドには、後にワイルドカードが付いた
format
オプションを含むものがあります。次のコマンドを実行すると、使用できるワイルドカードの一覧を表示できます。
# multipathd show wildcards
Red Hat Enterprise Linux リリース 7.3 の時点では、multipathd コマンドは、"raw" 形式のバージョンでマルチパスデバイスとパスのステータスを表示する、新しい形式のコマンドをサポートしています。raw 形式ではヘッダーは出力されず、フィールドがパッディングされていないため、列とヘッダーが調整されていません。代わりに、フィールドは format 文字列の指定どおりに出力します。このため、出力はスクリプトで使いやすくなります。multipathd show wildcards コマンドを使用すると、書式設定文字列に使用されたワイルドカードを表示することができます。
以下の multipathd コマンドは、multipathd が監視しているマルチパスデバイスを、通常および raw 形式でマルチパスワイルドカードのある書式設定文字列を使用して表示します。
list|show maps|multipaths format $format list|show maps|multipaths raw format $format
以下の multipathd コマンドは、multipathd が監視しているパスを、通常および raw 形式でマルチパスワイルドカードのある書式設定文字列を使用して表示します。
list|show paths format $format list|show paths raw format $format
以下のコマンドは、multipathd show maps での raw 形式と非 raw 形式の違いを表示します。
raw
形式ではヘッダーがなく、単一のスペースのみが列の間にあることに注意してください。
#multipathd show maps format "%n %w %d %s"
name uuid sysfs vend/prod/rev mpathc 360a98000324669436c2b45666c567942 dm-0 NETAPP,LUN #multipathd show maps raw format "%n %w %d %s"
mpathc 360a98000324669436c2b45666c567942 dm-0 NETAPP,LUN