5.4. swap ファイルシステムをシングルパスデバイスからマルチパスデバイスへ移行


デフォルトでは、swap デバイスは論理ボリュームとして設定されます。論理ボリュームグループを設定する物理ボリュームでマルチパスを設定している限り、このようなデバイスをマルチパスデバイスとして設定する特別な手順は必要ありません。ただし、swap デバイスが LVM ボリュームではなく、デバイス名でマウントする場合には、/etc/fstab ファイルに、適切なマルチパスデバイス名を設定しないといけない場合があります。
  1. -v3 オプションを指定して /sbin/multipath コマンドを実行し、swap デバイスの WWID 番号を確認します。コマンドの出力のパス一覧に swap デバイスが表示されます。
    swap デバイスを示す、次のような行のコマンド出力を探します。
    WWID  H:B:T:L devname MAJOR:MINOR
    たとえば、swap ファイルシステムを sda か、そのパーティションの 1 つに設定している場合は、以下のような行が表示されます。
    ===== paths list =====
    ...
    1ATA     WDC WD800JD-75MSA3                           WD-WMAM9F 1:0:0:0 sda 8:0
    ...
    
  2. /etc/multipath.conf ファイルに、swap デバイスのエイリアスを設定します。
    multipaths {
        multipath {
            wwid WWID_of_swap_device
            alias swapdev
        }
    }
    
  3. /etc/fstab で、root デバイスへの古いデバイスパスを、マルチパスデバイスに置き換えます。
    たとえば /etc/fstab ファイルに、以下のようなエントリーがあった場合、
    /dev/sda2 swap                    swap    defaults        0 0
    
    そのエントリーを以下のように変更します。
    /dev/mapper/swapdev swap          swap    defaults        0 0
    
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.