8.13. コンパイラーおよび開発ツール


gdb.i686 パッケージが非推奨に

RHEL 8.1 では、別のパッケージの依存関係の問題が原因で、32 ビットバージョンの GNU Debugger(GDB) gdb.i686 が同梱されていました。RHEL 8 は 32 ビットハードウェアに対応していないため、RHEL 8.4 以降、gdb.i686 パッケージは非推奨になりました。64 ビットバージョンの GDB (gdb.x86_64) は、32 ビットアプリケーションをデバッグできます。

gdb.i686 を使用する場合は、以下の重要な問題に注意してください。

  • gdb.i686 パッケージは更新されなくなりました。代わりに gdb.x86_64 をインストールする必要があります。
  • gdb.i686 をインストールしている場合は、gdb.x86_64 をインストールすると、yumpackage gdb-8.2-14.el8.x86_64 obsoletes gdb < 8.2-14.el8 provided by gdb-8.2-12.el8.i686 を報告します。これは想定される状況です。gdb.i686 をアンインストールするか、--allowerasing オプションを dnf に渡して gdb.i686 を削除し、gdb.x8_64 をインストールします。
  • ユーザーは、64 ビットシステム (つまり、libc.so.6()(64-bit) パッケージのある) に gdb.i686 パッケージをインストールすることができなくなります。

Bugzilla:1853140[1]

libdwarf が非推奨に

RHEL 8 では、libdwarf ライブラリーが非推奨になりました。ライブラリーは、将来のメジャーリリースでサポートされない可能性があります。代わりに、ELF/DWARF ファイルを処理するアプリケーションに elfutils および libdw ライブラリーを使用してください。

libdwarf-tools dwarfdump プログラムの代替は、binutils readelf プログラムまたは elfutils eu-readelf プログラムになります。どちらも --debug-dump フラグを渡すことで使用されます。

Bugzilla:1920624

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