8.8. カーネル
rdma_rxe
Soft-RoCE ドライバーが非推奨に
Remote Software Direct Memory Access over Converged Ethernet (Soft-RoCE) は RXE としても知られており、RDMA (Remote Direct Memory Access) をエミュレートする機能です。RHEL 8 では、Soft-RoCE 機能がテクノロジープレビューとして利用できます。さらに、安定性の問題により、この機能は非推奨になり、RHEL 9 では削除されます。
Bugzilla:1878207[1]
Linux firewire
サブシステムおよび関連するユーザー空間コンポーネントは、RHEL 8 では非推奨になりました。
firewire
サブシステムは、IEEE 1394 バスでリソースを使用し、維持するインターフェイスを提供します。RHEL 9 では、firewire
は、kernel
パッケージで対応しなくなります。firewire
には、libavc1394
、libdc1394
、libraw1394
パッケージで提供されるユーザー空間コンポーネントが複数含まれることに注意してください。これらのパッケージも非推奨になります。
Bugzilla:1871863[1]
ディスクレスブートを使用した RHEL for Real Time 8 のインストールが非推奨になりました。
ディスクレスブートにより、複数のシステムがネットワーク経由で root ファイルシステムを共有できます。メリットはありますが、ディスクレスブートでは、リアルタイムのワークロードでネットワークレイテンシーが発生する可能性が高くなります。RHEL for Real Time 8 の 8.3 マイナー更新では、ディスクレスブート機能はサポートされなくなりました。
カーネルライブパッチが、すべての RHEL マイナーリリースに対応するようになりました。
RHEL 8.1 以降、カーネルライブパッチは、影響度が重大および重要な Common Vulnerabilities and Exposures (CVE) を修正するために、Extended Update Support (EUS) ポリシーの対象となる RHEL の一部のマイナーリリースストリームに提供されています。同時にカバーされるカーネルとユースケースの最大数に対応するため、各ライブパッチのサポート期間は、カーネルのマイナー、メジャー、および zStream の各バージョンで 12 カ月から 6 カ月に短縮されました。これは、カーネルライブパッチがリリースされると、過去 6 カ月間に配信されたすべてのマイナーリリースとスケジュール済みのエラータカーネルが含まれます。
この機能の詳細は、Applying patches with kernel live patching を参照してください。
利用可能なカーネルライブパッチの詳細は、Kernel Live Patch life cycles を参照してください。
crash-ptdump-command
パッケージは非推奨です
クラッシュユーティリティーの ptdump
拡張モジュールである crash-ptdump-command
パッケージは非推奨であり、将来の RHEL リリースでは利用できなくなる可能性があります。ptdump
コマンドは、Single Range Output モードで作業している場合、ログバッファーの取得に失敗し、Table of Physical Addresses (ToPA) モードでのみ機能します。crash-ptdump-command
は現在、アップストリームに維持されていません
Bugzilla:1838927[1]