8.5. シェルおよびコマンドラインツール
ReaR 設定ファイルでの TMPDIR
変数の設定が非推奨になる
export TMPDIR=…
などのステートメントを使用して、/etc/rear/local.conf
または /etc/rear/site.conf
ReaR 設定ファイルで TMPDIR
環境変数を設定することは非推奨となりました。
ReaR 一時ファイルのカスタムディレクトリーを指定するには、ReaR を実行する前にシェル環境で変数をエクスポートします。たとえば、export TMPDIR=…
ステートメントを入力し、同じシェルセッションまたはスクリプトで rear
コマンドを入力します。
Jira:RHELDOCS-18049[1]
OpenEXR
コンポーネントが非推奨になりました。
OpenEXR
コンポーネントが非推奨になりました。そのため、EXR
イメージ形式のサポートは imagecodecs
モジュールから削除されました。
dump
からの dump
ユーティリティーが非推奨になる
ファイルシステムのバックアップに使用される dump
ユーティリティーが非推奨になり、RHEL 9 では使用できなくなります。
RHEL 9 では、使用方法に基づいて、tar
、dd
、または bacula
のバックアップユーティリティーを使用することが推奨されています。これにより、ext2、ext3、および ext4 のファイルシステムで完全で安全なバックアップが提供されます。
dump
パッケージの restore
ユーティリティーは、RHEL 9 で引き続き利用可能で、サポートされており、restore
パッケージとして利用できます。
Bugzilla:1997366[1]
hidepid=n
マウントオプションが、RHEL 8 systemd
で未サポート
マウントオプションの hidepid=n
は、/proc/[pid]
ディレクトリーの情報にアクセスできるユーザーを制御しますが、RHEL 8 で提供されている systemd
インフラストラクチャーと互換性がありません。
また、このオプションを使用すると、systemd
が起動する特定のサービスで SELinux の AVC 拒否メッセージが生成され、その他の操作が完了しないようにする場合があります。
詳細は、関連するナレッジベースのソリューション記事 Is mounting /proc with "hidepid=2" recommended with RHEL7 and RHEL8? を参照してください。
/usr/lib/udev/rename_device
ユーティリティーは非推奨になる
ネットワークインターフェイスの名前を変更するための udev
ヘルパーユーティリティー /usr/lib/udev/rename_device
は非推奨になる
ABRT ツールは非推奨になりました
アプリケーションのクラッシュを検出して報告するための自動バグ報告ツール (ABRT) は、RHEL8 で非推奨になりました。代わりに、systemd-coredump
ツールを使用して、プログラムのクラッシュ後に自動的に生成されるファイルであるコアダンプをログに記録して保存します。
Bugzilla:2055826[1]
ReaR crontab は非推奨になりました
rear
パッケージの /etc/cron.d/rear
は RHEL 8 で非推奨になり、RHEL 9 では使用できなくなります。crontab は、ディスクレイアウトが変更されたかどうかを毎晩チェックし、変更が発生した場合は rear mkrescue
コマンドを実行します。
この機能が必要な場合は、RHEL 9 にアップグレードした後、ReaR の定期的な実行を手動で設定してください。
Bacula の SQLite データベースバックエンドが非推奨になりました
Bacula バックアップシステムは、複数のデータベースバックエンド (PostgreSQL、MySQL、および SQLite) をサポートしていました。SQLite バックエンドに非推奨となり、RHEL の今後のリリースではサポートされなくなります。代わりに、他のバックエンド (PostgreSQL または MySQL) のいずれかに移行し、新しい展開では SQLite バックエンドを使用しないでください。
raw
コマンドが非推奨になりました
raw
(/usr/bin/raw
) コマンドが非推奨になりました。Red Hat Enterprise Linux の今後のリリースでこのコマンドを実行すると、エラーが発生します。
Jira:RHELPLAN-133171[1]