9.5. ソフトウェア管理


YUM 機能またはプラグインは、ログサービスが利用できない場合でもメッセージをログに記録することがあります。

ログサービスが利用できない場合は、特定の YUM 機能またはプラグインによってメッセージが標準出力または標準エラーに記録されることがあります。ログメッセージのレベルは、メッセージが記録される場所を示します。

  • 情報メッセージは標準出力に記録されます。
  • エラーおよびデバッグメッセージは標準エラーに記録されます。

その結果、YUM オプションをスクリプト化する場合は、標準出力または標準エラーに不要なログメッセージが出力され、スクリプトの機能に影響する可能性があります。

この問題を回避するには、yum -q コマンドを使用して、標準出力と標準エラーからのログメッセージを抑制します。これにより、ログメッセージは抑制されますが、標準出力で期待されるコマンド結果は抑制されません。

Jira:RHELPLAN-50409[1]

cr_compress_file_with_stat() がメモリーリークを引き起こす可能性がある

createrepo_c C ライブラリーには API cr_compress_file_with_stat() 関数があります。この関数は、char **dst を 2 番目のパラメーターとして宣言します。他のパラメーターによって、cr_compress_file_with_stat() は、入力パラメーターとして dst を使用するか、割り当てられた文字列を返すために使用します。dst の内容をいつ解放するかユーザーに通知しないため、この予測できない動作いよりメモリーリークが発生する可能性があります。

この問題を回避するために、dst パラメーターを入力としてのみ使用する新しい API cr_compress_file_with_stat_v2 関数が追加されました。これは char *dst として宣言されます。これにより、メモリーリークが回避されます。

cr_compress_file_with_stat_v2 関数は一時的で、RHEL 8 のみに存在することに注意してください。後で、cr_compress_file_with_stat() が代わりに修正されます。

Bugzilla:1973588[1]

スクリプトレットが失敗したときに成功したと報告された YUM トランザクション

RPM バージョン 4.6 以降、インストール後のスクリプトレットは、トランザクションに致命的な影響を与えることなく失敗することが許可されています。この動作は YUM まで伝播します。これにより、スクリプトレットが作成され、パッケージトランザクション全体が成功したと報告されているときに失敗することがあります。

現在利用できる回避策はありません。

これは、RPM と YUM の間で一貫性を保つことが期待される動作であることに注意してください。スクリプトレットの問題は、パッケージレベルで対処する必要があります。

Bugzilla:1986657

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.