31.2. ext4 ファイルシステムの作成
システム管理者は、mkfs.ext4
コマンドを使用して、ブロックデバイスに ext4 ファイルシステムを作成できます。
前提条件
- ディスクにパーティションがある。MBR または GPT パーティションの作成は、parted を使用してディスク上にパーティションテーブルを作成する を参照してください。
- もしくは、LVM ボリュームまたは MD ボリュームを使用します。
手順
ext4 ファイルシステムを作成する場合は、以下の手順を実行します。
デバイスが通常のパーティションの場合、LVM ボリューム、MD ボリューム、または類似デバイスは次のコマンドを使用します。
# mkfs.ext4 /dev/block_device
/dev/block_device を、ブロックデバイスへのパスに置き換えます。
たとえば、
/dev/sdb1
、/dev/disk/by-uuid/05e99ec8-def1-4a5e-8a9d-5945339ceb2a
、または/dev/my-volgroup/my-lv
です。一般的な用途では、デフォルトのオプションが最適です。ストライプ化されたブロックデバイス (RAID5 アレイなど) の場合は、ファイルシステムの作成時にストライプジオメトリーを指定できます。適切なストライプジオメトリーを使用することで、ext4 ファイルシステムのパフォーマンスが向上します。たとえば、4k ブロックのファイルシステムで、64k ストライド (16 x 4096) のファイルシステムを作成する場合は、次のコマンドを使用します。
# mkfs.ext4 -E stride=16,stripe-width=64 /dev/block_device
この例では、以下のようになります。
- stride=value - RAID チャンクサイズを指定します。
- stripe-width=value - 1 RAID デバイス内のデータディスク数、または 1 ストライプ内のストライプユニット数を指定します。
注記ファイルシステムの作成時に UUID を指定する場合は、次のコマンドを実行します。
# mkfs.ext4 -U UUID /dev/block_device
UUID を、設定する UUID (例:
7cd65de3-e0be-41d9-b66d-96d749c02da7
) に置き換えます。/dev/block_device を、ext4 ファイルシステムへのパス (例:
/dev/sda8
) に置き換え、UUID を追加します。ファイルシステムの作成時にラベルを指定するには、以下のコマンドを実行します。
# mkfs.ext4 -L label-name /dev/block_device
作成した ext4 ファイルシステムを表示するには、以下のコマンドを実行します。
# blkid
関連情報
-
システム上の
ext4
およびmkfs.ext4
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