30.4. ext3 ファイルシステムのサイズ変更
システム管理者は、resize2fs
ユーティリティーを使用して、ext3 ファイルシステムのサイズを変更できます。resize2fs
ユーティリティーは、特定の単位を示す接尾辞が使用されていない限り、ファイルシステムのブロックサイズの単位でサイズを読み取ります。以下の接尾辞は、特定の単位を示しています。
-
s (セクター) -
512
バイトのセクター -
K (キロバイト) -
1,024
バイト -
M (メガバイト) -
1,048,576
バイト -
G (ギガバイト) -
1,073,741,824
バイト -
T (テラバイト) -
1,099,511,627,776
バイト
前提条件
- ext3 ファイルシステム。ext3 ファイルシステムの作成については、ext3 ファイルシステムの作成 を参照してください。
- サイズ変更後にファイルシステムを保持するための、適切なサイズの基本ブロックデバイス
手順
ext3 ファイルシステムのサイズを変更する場合は、以下の手順に従ってください。
アンマウントされている ext3 ファイルシステムのサイズを縮小および拡張するには、以下のコマンドを実行します。
# umount /dev/block_device # e2fsck -f /dev/block_device # resize2fs /dev/block_device size
/dev/block_device を、ブロックデバイスへのパス (例:
/dev/sdb1
) に置き換えます。size を、
s
、K
、M
、G
、およびT
の接尾辞を使用して必要なサイズ変更値に置き換えます。ext3 ファイルシステムは、
resize2fs
コマンドを使用して、マウントしたままの状態でサイズを大きくすることができます。# resize2fs /mount/device size
注記拡張時のサイズパラメーターは任意です (多くの場合は必要ありません)。
resize2fs
は、コンテナーの使用可能な領域 (通常は論理ボリュームまたはパーティション) を埋めるように、自動的に拡張します。
サイズを変更したファイルシステムを表示するには、次のコマンドを実行します。
# df -h
関連情報
-
システム上の
resize2fs
、e2fsck
、およびext3 の
man ページ