6.5. ファイル共有
Shared File Systems サービス (manila)、Ceph File System (CephFS)、および CephFS-NFS は、別々の方法で共有を管理します。
Shared File Systems サービスが提供するそれぞれのファイル共有は、個別のファイルシステムの名前空間であり、また特定のサイズを持つストレージのユニットです。共有ファイルシステムのストレージでは、複数のクライアントが任意のファイル共有に接続してデータの読み取りと書き込みを行うことができます。ただし、クライアントが接続できるためには、Shared File Systems サービスのアクセス制御 API を通じて各クライアントにファイル共有へのアクセス権を付与する必要があります。
CephFS は、特定のストレージプールまたは名前空間を参照するレイアウトと特定のクォータを持つディレクトリーのようにファイル共有を管理します。CephFS のクォータは、ディレクトリーのサイズを、Shared File Systems サービスが作成するファイル共有のサイズに制限します。
ネイティブ CephFS 共有へのアクセスは、メタデータサービス (MDS) 認証機能を使用して制御します。ネイティブ CephFS では、ファイル共有のプロビジョニングおよびアクセスに CephFS プロトコルが使用されます。アクセス制御は、CephFS ユーザー名を使用する CephX 認証スキームで実行されます。