7.2. CephFS-NFS ドライバー
Shared File Systems (manila) の CephFS-NFS バックエンドは、Ceph メタデータサーバー (MDS)、NFS ゲートウェイ (NFS-Ganesha)、および Red Hat Ceph Storage クラスターサービスのコンポーネントで構成されます。
Shared File Systems サービスの CephFS-NFS ドライバーは、NFS-Ganesha を使用して NFSv4 プロトコルによる CephFS ファイル共有へのアクセスを提供します。Ceph MDS サービスは、ファイルシステムのディレクトリーおよびファイル名を RADOS クラスターに保管されるオブジェクトにマッピングします。NFS ゲートウェイは、Ceph 等の異なるストレージバックエンドを使用して NFS ファイル共有を提供します。NFS-Ganesha サービスは、Ceph サービスと共にコントローラーノード上で実行されます。
分離ネットワークを使用したデプロイは任意ですが、推奨されます。その場合、インスタンスが少なくとも 2 つの NIC とともに起動します。1 つ目の NIC はプロジェクトのルーターに接続します。2 つ目の NIC は StorageNFS ネットワークに接続し、そこから直接 NFS-Ganesha に接続します。インスタンスは、NFS プロトコルを使用してファイル共有をマウントします。Ceph Object Storage Daemon (OSD) ノードがホストする CephFS ファイル共有は、NFS ゲートウェイを通じて提供されます。
NFS-Ganesha により、ユーザーのインスタンスは MDS および他の Ceph サービスに直接アクセスしなくなるので、セキュリティーが向上します。インスタンスは、Ceph デーモンに直接アクセスしません。