7.5. CephFS-NFS のインストール
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 環境での一般的な CephFS-NFS インストールには、次の設定が含まれます。
以下を実行している OpenStack コントローラーノード:
- Ceph monitor (MON)
- コンテナー化された Ceph メタデータサーバー (MDS)
- Shared File Systems サービス (manila)
NFS-Ganesha
これらのサービスのいくつかは、同じノードに共存する場合や、専用のノードを持つ場合があります。
- Ceph Storage ノードで実行されるコンテナー化されたオブジェクトストレージデーモン (OSD) を持つ Red Hat Ceph Storage ストレージクラスター
- NFS 共有のプロビジョニング用に、プロジェクトから NFS-Ganesha サービスへのアクセスを提供する StorageNFS 分離ネットワーク
CephFS-NFS を使用した Shared File Systems サービスは、Manila CSI を使用した Red Hat OpenShift Container Platform へのファイル共有の提供を完全にサポートします。このソリューションは、大規模なデプロイメントを対象としていません。重要な推奨事項は、https://access.redhat.com/articles/6667651 を参照してください。
Shared File Systems サービスが提供する API により、プロジェクトはファイルシステムの共有を要求することができます。この共有はドライバーモジュールによって実行されます。CephFS のドライバー manila.share.drivers.cephfs.driver.CephFSDriver
を使用すると、CephFS バックエンドで Shared File Systems サービスを使用できます。RHOSP director は、NFS-Ganesha をデプロイするようにドライバーを設定します。これにより、NFS 4.1 プロトコルを使用して CephFS ファイル共有が提供されます。
CephFS NFS デプロイメントを準備する際には、分離された StorageNFS
ネットワークが必要になります。この分離された StorageNFS
ネットワークは、director を使用して作成できます。詳細は、director を使用した Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理 の オーバークラウドネットワークの設定 を参照してください。
Shared File Systems サービスのバックエンドの手動設定方法
ノードファイル /etc/manila/manila.conf
を編集することで、Shared File Systems サービスを手動で設定できます。ただし、今後のオーバークラウドの更新時に、RHOSP director によって設定がオーバーライドされる可能性があります。
CephFS-NFS は、director によって設定されていない、外部にデプロイされた Ceph Storage クラスターに追加できます。現在、director では CephFS バックエンドを 1 つだけ定義できます。詳細は、オーバークラウドと 既存の Red Hat Ceph Storage クラスターとオーバークラウドの統合 のオーバークラウドと Ceph Storage の統合 を参照してください。