5.5. Red Hat OpenStack Platform オブジェクトストレージのデプロイメントオプション
オーバークラウドのオブジェクトストレージをデプロイするには、3 つのオプションがあります。
Ceph オブジェクトゲートウェイ (RGW)
「Ceph Object Gateway オブジェクトストレージ」 の説明に従って、RGW をデプロイするには、オーバークラウドのデプロイ時、以下の環境ファイルを含めます。
-e environments/cephadm/cephadm.yaml
この環境ファイルは、Ceph ブロックストレージ (RBD) と RGW の両方を設定します。
Object Storage サービス (swift)
RGW ではなく、Object Storage サービス (swift) をデプロイするには、オーバークラウドのデプロイ時、以下の環境ファイルを含めます。
-e environments/cephadm/cephadm-rbd-only.yaml
cephadm-rbd-only.yaml
ファイルは Ceph RBD を設定しますが、RGW は設定しません。注記Red Hat Ceph Storage クラスターをアップグレードする前に、Object Storage サービス (swift) を使用した場合は、アップグレード中に、
environments/ceph-ansible/ceph-ansible.yaml
ファイルをenvironment/cephadm/cephadm-rbd-only.yaml
に置き換えると、RGW ではなく、Object Storage サービス (swift) を引き続き使用できます。詳細は、Red Hat OpenStack Platform のマイナー更新の実行 を参照してください。Red Hat OpenStack Platform は、Object Storage サービス (swift) から Ceph Object Gateway (RGW) への移行をサポートしていません。
オブジェクトストレージなし
RGW または Object Storage サービス (swift) ではなく、RBD で Ceph をデプロイするには、オーバークラウドのデプロイ時、以下の環境ファイルを含めます。
-e environments/cephadm/cephadm-rbd-only.yaml -e environments/disable-swift.yaml
cephadm-rbd-only.yaml
ファイルは RBD を設定しますが、RGW は設定しません。disable-swift.yaml
ファイルは、Object Storage サービス (swift) がデプロイされないようにします。