9.2. CRUSH ルールとプールの確認
CRUSH ルールとプールの設定を確認します。
- WARNING
-
既存の環境でパフォーマンス層を定義すると、Ceph クラスター内で大量のデータが移動する場合があります。スタックの更新時に director がトリガーする
tripleo-ansible
には、プールが Ceph クラスターにすでに定義されているかどうかや、データが含まれるかどうかを確認するロジックはありません。つまり、プールに関連付けられたデフォルトの CRUSH ルールを変更すると、データの移動が行われるため、既存の環境でパフォーマンス層を定義することは危険となる可能性があります。ノードの追加または削除に関する支援または推奨事項が必要な場合は、Red Hat サポートにお問い合わせください。
手順
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tripleo-admin
ユーザーとしてオーバークラウドのコントローラーノードにログインします。 OSD 層が正常に設定されていることを確認するには、以下のコマンドを入力します。
$ sudo cephadm shell ceph osd tree
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作成されるツリービューで、各 OSD に設定したデバイスクラスが
CLASS
コラムに正しく表示されることを確認します。 また、以下のコマンドで、OSD がデバイスクラスに正しく割り当てられていることを確認します。
$ sudo cephadm shell ceph osd crush tree --show-shadow
作成された階層を以下のコマンドによる結果と比較し、ルールごとに同じ値が適用されることを確認します。
$ sudo cephadm shell ceph osd crush rule dump <rule_name>
- <rule_name> を、チェックするルールの名前に置き換えます。
作成したルール名と ID が、デプロイメント中に使用した
crush_rules
パラメーターに準じて正しいことを確認します。$ sudo cephadm shell ceph osd crush rule dump | grep -E "rule_(id|name)"
Ceph プールが、ステップ 3 で取得した正しい CRUSH ルール ID に関連付けられていることを確認します。
$ sudo cephadm shell -- ceph osd dump | grep pool
- 各プールについて、ルール ID が想定するルール名と一致することを確認してください。