第4章 追加の設定
4.1. osinfo を使用したオペレーティングシステムの設定
Red Hat Virtualization は、仮想マシンのオペレーティングシステム設定を/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/00-defaults.propertiesに保存します。このファイルには、os.other.devices.display.protocols.value = spice/qxl,vnc/vga,vnc/qxl
などのデフォルト値が含まれています。
これらの値を変更するシナリオの数は限られています。
- サポート対象のゲストオペレーティングシステムのリストに表示されないオペレーティングシステムを追加
-
製品キーの追加 (例:
os.windows_10x64.productKey.value =
) -
Windows 仮想マシンの
sysprep
パスの設定 (例:os.windows_10x64.sysprepPath.value = ${ENGINE_USR}/conf/sysprep/sysprep.w10x64
)
実際の 00-defaults.properties ファイルは編集しないでください。Manager をアップグレードまたは復元すると、変更が上書きされます。
オペレーティングシステムまたは Manager から直接提供される値 (最大メモリーサイズなど) は、変更しないでください。
オペレーティングシステムの設定を変更するには、/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/ にオーバーライドファイルを作成します。ファイル名は、/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/00-defaults.properties の後にファイルが表示されるように 00
よりも大きな値で始めて、拡張子 (.properties) で終了する必要があります。
たとえば、10-productkeys.properties はデフォルトのファイル 00-defaults.properties をオーバーライドします。ファイルリストの最後のファイルは、前のファイルよりも優先されます。
Windows Server 2016 の仮想マシンの場合、各 RHV ホストで、options kvm ignore_msrs=1
の行を追加して /etc/modprobe.d/kvm.conf
設定ファイルを変更します。