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A.2. Run once ウィンドウの設定に関する説明

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Run Once ウィンドウは、仮想マシンの 1 回限りの起動オプションを定義します。永続的な起動オプションについては、New Virtual Machine ウィンドウの Boot Options タブを使用します。Run Once ウィンドウには、設定可能な複数のセクションが含まれます。

独立したRollback this configuration during reboots チェックボックスは、(Manager による、またはゲスト内からの) 再起動をウォーム (ソフト) またはコールド (ハード) にするかどうかを指定します。通常の (Run Onceではない) 設定で仮想マシンを再起動するコールドリブートを設定するには、このチェックボックスを選択します。仮想マシンの Run Once 設定を維持するウォームリブートを設定するには、このチェックボックスの選択を解除します。

Boot Options セクションでは、仮想マシンのブートシーケンス、実行オプション、およびオペレーティングシステムおよび必要なドライバーをインストールするためのソースイメージを定義します。

注記

以下の表には、電源の入れ直しが必要かどうかに関する情報は含まれません。これらの 1 回限りの起動オプション は仮想マシンを再起動した場合にのみ適用されるためです。

表A.13 起動オプションセクション
フィールド名説明

Attach CD

ISO イメージを仮想マシンにアタッチします。仮想マシンのオペレーティングシステムおよびアプリケーションをインストールするには、このオプションを使用します。CD イメージは ISO ドメインに存在する必要があります。

Attach Windows guest tools CD

virtio-win ISO イメージを使用して、セカンダリー仮想 CD-ROM を仮想マシンにアタッチします。Windows ドライバーをインストールするには、このオプションを使用します。イメージのインストールについての詳細は、管理ガイドVirtIO イメージファイルのストレージドメインへのアップロード を参照してください。

Enable menu to select boot device

起動デバイスを選択するためのメニューを有効にします。仮想マシンが起動し、コンソールに接続した後、仮想マシンが起動を開始する前に、起動デバイスを選択できるメニューが表示されます。必要なインストールメディアを選択できるようにするには、最初の起動前にこのオプションを有効にする必要があります。

Start in Pause Mode

仮想マシンを起動してから一時停止し、コンソールへの接続を有効にします。リモートにある仮想マシンに適しています。

Predefined Boot Sequence

仮想マシンを開始する時に起動デバイスを使用する順序を決定します。Hard DiskCD-ROM、または Network (PXE) を選択し、Up および Down を使用して一覧内でオプションを上下に移動します。

Run Stateless

シャットダウン時にデータおよび仮想マシンへの設定変更をすべて削除します。このオプションは、仮想ディスクが仮想マシンにアタッチされている場合にのみ利用できます。

Linux Boot Options セクションには、BIOS ブートローダー経由ではなく、Linux カーネルを直接起動するためのフィールドが含まれます。

表A.14 Linux 起動オプションセクション
フィールド名説明

kernel path

仮想マシンを起動するためのカーネルイメージへの完全修飾パス。カーネルイメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式のパス名) またはホストのローカルストレージドメイン (/data/images形式のパス名) のいずれかに保存する必要があります。

initrd path

前のステップで指定したカーネルで使用する ramdisk イメージへの完全修飾パス。ramdisk イメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式のパス名) またはホストのローカルストレージドメイン (/data/images形式のパス名) に保存する必要があります。

kernel parameters

起動時に定義されたカーネルで使用するカーネルコマンドラインパラメーター文字列。

Initial Run セクションを使用して、仮想マシンの初期化に Cloud-Init または Sysprep のどちらを使用するかを指定します。Linux ベースの仮想マシンの場合は、Initial Run タブで Use Cloud-Init チェックボックスを選択して利用可能なオプションを確認する必要があります。Windows ベースの仮想マシンの場合は、Boot Options タブで Attach Floppy チェックボックスを選択し、一覧からフロッピーを選択して、[sysprep] フロッピーをアタッチする必要があります。

Initial Run セクションで利用可能なオプションは、仮想マシンのベースになっているオペレーティングシステムによって異なります。

表A.15 Initial Run セクション (Linux ベースの仮想マシン)
フィールド名説明

VM Hostname

仮想マシンのホスト名。

Configure Time Zone

仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択し、Time Zone リストからタイムゾーンを選択します。

Authentication

仮想マシンの認証情報。開示の矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。

Authentication User Name

仮想マシンに新規ユーザーアカウントを作成します。このフィールドを入力しない場合、デフォルトのユーザーは root になります。

Authentication Use already configured password

このチェックボックスは、初期 root パスワードを指定した後に自動的に選択されます。Password および Verify Password フィールドを有効にして新しいパスワードを指定するには、このチェックボックスの選択を解除する必要があります。

Authentication Password

仮想マシンの root パスワード。このテキストフィールドおよび Verify Password テキストフィールドにパスワードを入力し、パスワードを確認します。

Authentication SSH Authorized Keys

仮想マシンの認証キーファイルに追加される SSH キー。

Authentication Regenerate SSH Keys

仮想マシンの SSH キーを再生成します。

Networks

仮想マシンのネットワーク関連の設定。開示の矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。

Networks DNS Servers

仮想マシンが使用する DNS サーバー。

Networks DNS Search Domains

仮想マシンが使用する DNS 検索ドメイン。

Networks Network

仮想マシンのネットワークインターフェイスを設定します。仮想マシンにネットワークインターフェイスを追加または削除するには、このチェックボックスを選択し、+ または - をクリックします。+ をクリックすると、DHCP を使用するかを指定し、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイを設定し、ネットワークインターフェイスが起動時に起動するかどうかを指定できる一連のフィールドが表示されます。

Custom Script

起動時に仮想マシンで実行されるカスタムスクリプト。このフィールドに入力されるスクリプトは、Manager が生成したものに追加されるカスタム YAML セクションで、ユーザーおよびファイルの作成、yum リポジトリーの設定、コマンドの実行などのタスクを自動化できます。このフィールドに指定できるスクリプトの形式に関する詳細は、Custom Script のドキュメントを参照してください。

表A.16 Initial Run セクション (Windows ベースの仮想マシン)
フィールド名説明

VM Hostname

仮想マシンのホスト名。

Domain

仮想マシンが属する Active Directory ドメイン。

Organization Name

仮想マシンが属する組織の名前。このオプションは、Windows を実行しているマシンの初回開始時に表示される組織名を設定するテキストフィールドに対応します。

Active Directory OU

仮想マシンが属する Active Directory ドメインの組織単位。識別名を指定する必要があります。(例: CN=Users,DC=lab,DC=local)。

Configure Time Zone

仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択し、Time Zone リストからタイムゾーンを選択します。

Admin Password

仮想マシンの管理ユーザーパスワード。開示の矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。

Admin Password Use already configured password

このチェックボックスは、初期管理ユーザーパスワードを指定した後に自動的に選択されます。Admin Password および Verify Admin Password フィールドを有効にして新しいパスワードを指定するには、このチェックボックスの選択を解除する必要があります。

Admin Password Admin Password

仮想マシンの管理ユーザーパスワード。このテキストフィールドおよび Verify Admin Password テキストフィールドにパスワードを入力し、パスワードを確認します。

Custom Locale

ロケールは、en-US などの形式である必要があります。開示の矢印をクリックして、このオプションの設定を表示します。

Custom Locale Input Locale

ユーザー入力用のロケール。

Custom Locale UI Language

ボタンやメニューなどのユーザーインターフェイス要素に使用される言語。

Custom Locale System Locale

システム全体のロケール。

Custom Locale User Locale

ユーザーのロケール。

Sysprep

カスタムの Sysprep 定義。定義は、完全な無人インストールの応答ファイルの形式である必要があります。Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンの /usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ ディレクトリーのデフォルトの応答ファイルをコピーして貼り付け、必要に応じてフィールドを変更できます。この定義は、Initial Run フィールドに入力したすべての値を上書きします。詳細は、ジョブテンプレート を参照してください。

Domain

仮想マシンが属する Active Directory ドメイン。空白のままにすると、以前の Domain フィールドの値が使用されます。

Alternate Credentials

このチェックボックスを選択すると、User NamePassword を代替認証情報として設定できます。

System セクションでは、サポートされるマシンタイプまたは CPU タイプを定義できます。

表A.17 System セクション
フィールド名説明

Custom Emulated Machine

このオプションを使用すると、マシンタイプを指定できます。変更すると、仮想マシンはこのマシンタイプをサポートするホストでのみ実行されます。デフォルトはクラスターのデフォルトのマシンタイプです。

Custom CPU Type

このオプション使用すると、CPU タイプを指定できます。変更すると、仮想マシンはこの CPU タイプをサポートするホストでのみ実行されます。デフォルトはクラスターのデフォルトの CPU タイプです。

Host セクションは、仮想マシンのホストを定義するために使用されます。

表A.18 Host セクション
フィールド名説明

Any host in cluster

仮想マシンを利用可能な任意のホストに割り当てます。

Specific Host(s)

仮想マシンのユーザー定義ホストを指定します。

Console セクションは、仮想マシンに接続するためのプロトコルを定義します。

表A.19 Console セクション
フィールド名説明

Headless Mode

マシンの初回実行時にグラフィカルコンソールが必要ない場合は、このオプションを選択します。詳細は、ヘッドレスマシンの設定 を参照してください。

VNC

VNC を使用して仮想マシンに接続するには、VNC クライアントが必要です。必要に応じて、ドロップダウンリストから VNC Keyboard Layout を指定します。

SPICE

Linux および Windows 仮想マシン用に推奨されるプロトコル。QXLDOD ドライバーでの SPICE プロトコルの使用は、Windows 10 および Windows Server 2016 以降の仮想マシンでサポートされています。

Enable SPICE file transfer

外部ホストから仮想マシンの SPICE コンソールに、ファイルをドラッグアンドドロップできるかどうかを決定します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンでのみ利用できます。このチェックボックスはデフォルトで選択されています。

Enable SPICE clipboard copy and paste

外部ホストから仮想マシンの SPICE コンソールにコンテンツをコピーして貼り付けることができるかどうかを定義します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンでのみ利用できます。このチェックボックスはデフォルトで選択されています。

Custom Properties セクションには、仮想マシンを実行するための追加の VDSM オプションが含まれます。詳細は、新しい仮想マシンのカスタムプロパティー を参照してください。

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