1.4. クライアントマシンへのサポートコンポーネントのインストール
1.4.1. コンソールコンポーネントのインストール
コンソールは、仮想マシンの起動画面、シャットダウン画面、およびデスクトップの表示、そして物理マシンと同様の方法でその仮想マシンとの対話を可能にするグラフィカルウィンドウです。Red Hat Virtualization では、仮想マシンのコンソールを開くために使用するデフォルトのアプリケーションは、リモートビューアーで、使用する前にクライアントのマシンにインストールする必要があります。
1.4.1.1. Red Hat Enterprise Linux でのリモートビューアーのインストール
リモートビューアーアプリケーションは、仮想マシンに接続するためのグラフィカルコンソールをユーザーに提供します。インストールが完了すると、仮想マシンで SPICE セッションを開こうとすると自動的に呼び出されます。または、スタンドアロンアプリケーションとして使用することもできます。リモートビューアーは、ベースの Red Hat Enterprise Linux Workstation リポジトリーおよび Red Hat Enterprise Linux Server リポジトリーで提供される virt-viewer
パッケージに含まれています。
手順
virt-viewer
パッケージをインストールします。# dnf install virt-viewer
- ブラウザーを再起動して、変更を適用します。
SPICE プロトコルまたは VNC プロトコルを使用して、仮想マシンに接続できるようになりました。
1.4.1.2. Windows でのリモートビューアーのインストール
リモートビューアーアプリケーションは、仮想マシンに接続するためのグラフィカルコンソールをユーザーに提供します。インストールが完了すると、仮想マシンで SPICE セッションを開こうとすると自動的に呼び出されます。または、スタンドアロンアプリケーションとして使用することもできます。
Windows でのリモートビューアーのインストール
Web ブラウザーを開き、システムのアーキテクチャーに従って、以下のインストーラーのいずれかをダウンロードします。
32 ビット Windows の virt-viewer:
https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x86.msi
64 ビット Windows の virt-viewer:
https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x64.msi
- ファイルを保存したフォルダーを開きます。
- ファイルをダブルクリックします。
- セキュリティー警告が表示された場合は、Run をクリックします。
- User Account Control が表示されたら Yes をクリックします。
リモートビューアーがインストールされると、スタートメニューの すべてのプログラム > VirtViewer フォルダーにある Remote Viewer
からアクセスできます。
1.4.1.3. Windows への usbdk のインストール
usbdk
は、Windows オペレーティングシステムの USB デバイスに対して remote-viewer
専用のアクセスを可能にするドライバーです。usbdk
をインストールするには、管理者権限が必要です。以前サポートされていた USB Clerk
オプションは非推奨となり、今後はサポートされないことに注意してください。
Windows への usbdk のインストール
Web ブラウザーを開き、システムのアーキテクチャーに従って、以下のインストーラーのいずれかをダウンロードします。
32 ビット Windows の
usbdk
:https://[your manager’s address]/ovirt-engine/services/files/spice/usbdk-x86.msi
64 ビット Windows の
usbdk
:https://[your manager’s address]/ovirt-engine/services/files/spice/usbdk-x64.msi
- ファイルを保存したフォルダーを開きます。
- ファイルをダブルクリックします。
- セキュリティー警告が表示された場合は、Run をクリックします。
- User Account Control が表示されたら Yes をクリックします。