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6.13. 仮想マシンとテンプレートのエクスポートおよびインポート

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注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。ストレージデータドメインはデータセンターからデタッチし、同じ環境または別の環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスク、およびテンプレートは、インポートされたストレージドメインからアタッチされたデータセンターにアップロードできます。ストレージドメインのインポートに関する詳細は、Red Hat Virtualization 管理ガイド既存のストレージドメインのインポート セクションを参照してください。

同じまたは異なる Red Hat Virtualization 環境のデータセンターから、仮想マシンとテンプレートをエクスポートしたり、インポートしたりできます。ストレージドメイン、データドメイン、または Red Hat Virtualization ホストを使用して、仮想マシンをエクスポートまたはインポートできます。

仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートまたはインポートする場合、その仮想マシンまたはテンプレートの名前や説明、リソースの割り当て、ならびに高可用性設定などの基本情報を含むプロパティーは保持されます。

仮想マシンおよびテンプレートのパーミッションおよびユーザーロールは OVF ファイルに含まれるため、ストレージドメインがあるデータセンターから分離され、別のデータセンターにアタッチされた場合、元のパーミッションとユーザーロールで仮想マシンとテンプレートをインポートできます。パーミッションを正常に登録するには、登録プロセスの前に、仮想マシンまたはテンプレートのパーミッションに関連するユーザーおよびロールがデータセンターに存在する必要があります。

また、V2V 機能を使用して、RHEL 5 Xen や VMware などの他の仮想化プロバイダーから仮想マシンをインポートしたり、Windows 仮想マシンをインポートしたりできます。V2V は仮想マシンを変換し、Red Hat Virtualization がホストできるようにします。V2V のインストールおよび使用についての詳細は、Converting Virtual Machines from Other Hypervisors to KVM with virt-v2v を参照してください。

重要

仮想マシンはインポート前にシャットダウンする必要があります。

6.13.1. エクスポートドメインへの仮想マシンのエクスポート

別のデータセンターに仮想マシンをインポートできるように、エクスポートドメインに仮想マシンをエクスポートします。開始する前に、エクスポートする仮想マシンが含まれるデータセンターにストレージドメインがアタッチされている必要があります。

エクスポートドメインへの仮想マシンのエクスポート

  1. Compute Virtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
  2. More Actions ( moreactions ) をクリックしてから、Export to Export Domain をクリックします。
  3. 必要に応じて、Export Virtual Machine ウィンドウで以下のチェックボックスを選択します。

    • Force Override: エクスポートドメイン上の仮想マシンの既存イメージを上書きします。
    • Collapse Snapshots: ディスクごとにエクスポートボリュームを 1 つ作成します。このオプションは、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加し、仮想マシンがテンプレート上に持つ依存関係を削除します。テンプレートに依存する仮想マシンについては、このオプションを選択して、仮想マシンと共にテンプレートをエクスポートするか、または移行先データセンターにテンプレートが存在するようにします。

      注記

      Compute Templates をクリックし、New VMをクリックしてテンプレートから仮想マシンを作成する場合には、Resource Allocation タブの Storage Allocationセクションにストレージの割り当てオプションが 2 つ表示されます。

      • Clone が選択されている場合、仮想マシンはテンプレートに依存しません。テンプレートは、宛先データセンターに存在する必要はありません。
      • Thin が選択されている場合、仮想マシンはテンプレートに依存するため、テンプレートは移行先のデータセンターに存在するか、または仮想マシンと共にエクスポートする必要があります。あるいは、Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、テンプレートディスクと仮想ディスクを 1 つのディスクに折りたたみます。

      どのオプションが選択されているかを確認するには、仮想マシンの名前をクリックして、詳細ビューの General タブをクリックします。

  4. OK をクリックします。

仮想マシンのエクスポートが開始されます。仮想マシンは、エクスポート中に Image Locked ステータスで Compute Virtual Machines に表示されます。仮想マシンのハードディスクイメージのサイズや、ストレージハードウェアによっては、これには最大 1 時間かかる場合があります。Events タブをクリックし、進捗を表示します。完了したら、仮想マシンがエクスポートドメインにエクスポートされ、エクスポートドメインの詳細ビューの VM Import タブに表示されます。

6.13.2. データドメインへの仮想マシンのエクスポート

仮想マシンをデータドメインにエクスポートして、仮想マシンのクローンをバックアップとして保存できます。

テンプレートに依存する仮想マシンをエクスポートする場合、ターゲットストレージドメインにはこのテンプレートが含まれている必要があります。

注記

テンプレートから仮想マシンを作成する場合、以下の 2 つのストレージ割り当てオプションのいずれかを選択できます。

  • Clone: 仮想マシンはテンプレートに依存しません。テンプレートは、宛先ストレージドメインに存在する必要はありません。
  • Thin: 仮想マシンはテンプレートに依存するため、テンプレートは移行先のストレージドメインに存在する必要があります。

どのオプションが選択されているかを確認するには、仮想マシンの名前をクリックして、詳細ビューの General タブをクリックします。

前提条件

  • データドメインがデータセンターにアタッチされている。
  • 仮想マシンの電源がオフになっている。

    手順

    1. Compute Virtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
    2. Export をクリックします。
    3. エクスポートされた仮想マシンの名前を指定します。
    4. Storage domain ポップアップメニューから、ターゲットストレージドメインを選択します。
    5. (オプション) Collapse snapshots をチェックして、スナップショットなしで仮想マシンをエクスポートします。
    6. OK をクリックします。

Manager は、すべてのディスクを含む仮想マシンをターゲットドメインにクローンします。

注記

あるタイプのデータドメインから、別のタイプのデータドメインにディスクを移動すると、それに応じてディスクフォーマットが変更されます。たとえば、ディスクが NFS データドメインにあり、スパースフォーマットの場合、ディスクを iSCSI ドメインに移動すると、そのフォーマットが事前割り当て済みに変更されます。エクスポートドメインは NFS であるため、これはエクスポートドメインを使用する場合とは異なります。

エクスポート中、仮想マシンは Image Locked のステータスで表示されます。仮想マシンのハードディスクイメージのサイズや、ストレージハードウェアによっては、これには最大 1 時間かかる場合があります。Events タブをクリックし、進捗を表示します。完了したら、仮想マシンはデータドメインにエクスポートされ、仮想マシンの一覧に表示されます。

関連情報

6.13.3. エクスポートドメインからの仮想マシンのインポート

エクスポートドメインに仮想マシンがあります。仮想マシンを新しいデータセンターにインポートする前に、エクスポートドメインを移行先データセンターにアタッチする必要があります。

宛先データセンターへの仮想マシンのインポート

  1. Storage Domains をクリックし、エクスポートドメインを選択します。エクスポートドメインのステータスは Active である必要があります。
  2. エクスポートドメイン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. VM Import タブをクリックして、インポートする利用可能な仮想マシンを一覧表示します。
  4. インポートする 1 つ以上の仮想マシンを選択し、Import をクリックします。
  5. Target Cluster を選択します。
  6. Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加します。
  7. インポートする仮想マシンをクリックし、Disks サブタブをクリックします。このタブから、Allocation Policy および Storage Domain ドロップダウンリストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択できます。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択することもできます。どのインポートするディスクが、その仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。
  8. OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。

    仮想マシンが仮想化環境に存在する場合、Import Virtual Machine Conflict ウィンドウが開きます。

    以下のラジオボタンのいずれかを選択します。

    • Don't import
    • Import as clonedNew Name フィールドに仮想マシンの一意の名前を入力します。
  9. オプションで Apply to all チェックボックスを選択して、同じ接尾辞を持つ重複した仮想マシンをすべてインポートしてから、接尾辞を Suffix to add to the cloned VMs フィールドに入力します。
  10. OK をクリックします。
重要

単一のインポート操作中には、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみをインポートできます。インポートする仮想マシンのいずれかが、インポートするその他の仮想マシンのアーキテクチャーと異なる場合、警告が表示され、同じアーキテクチャーを持つ仮想マシンのみがインポートされるように、選択内容を変更するように求められます。

6.13.4. データドメインからの仮想マシンのインポート

仮想マシンをデータストレージドメインから 1 つ以上のクラスターにインポートできます。

前提条件

  • インポートされたデータストレージドメインから仮想マシンをインポートする場合は、インポートされたストレージドメインをデータセンターにアタッチしておく。

手順

  1. Storage Domains をクリックします。
  2. インポートされたストレージドメインの名前をクリックします。詳細ビューが開きます。
  3. VM Import タブをクリックします。
  4. インポートする 1 つ以上の仮想マシンを選択します。
  5. Import をクリックします。
  6. Import Virtual Machine(s) ウィンドウの仮想マシンごとに、Cluster 一覧で正しいターゲットクラスターが選択されていることを確認します。
  7. 外部仮想マシンの vNIC プロファイルを、ターゲットクラスターに存在するプロファイルにマッピングします。

    1. vNic Profiles Mapping をクリックします。
    2. Target vNic Profile ドロップダウンリストから、使用する vNIC プロファイルを選択します。
    3. Import Virtual Machine(s) ウィンドウで複数のターゲットクラスターを選択した場合、Target Cluster のドロップダウンリストで各ターゲットクラスターを選択し、マッピングが正しいことを確認します。
    4. OK をクリックします。
  8. MAC アドレスの競合が検出されると、仮想マシンの名前の横に感嘆符が表示されます。アイコンにマウスをかざして、発生したエラーのタイプを表示するツールチップを表示します。

    Reassign Bad MACs チェックボックスを選択して、新しい MAC アドレスを問題のあるすべての仮想マシンに再割り当てします。または、仮想マシンごとに Reassign のチェックボックスを選択できます。

    注記

    割り当てることができるアドレスがない場合、インポート操作は失敗します。ただし、クラスターの MAC アドレスプール範囲外の MAC アドレスの場合は、新しい MAC アドレスを再割り当てせずに仮想マシンをインポートできます。

  9. OK をクリックします。

インポートされた仮想マシンは、VM Import タブの下の一覧に表示されなくなります。

6.13.5. VMware プロバイダーからの仮想マシンのインポート

仮想マシンを VMware vCenter プロバイダーから Red Hat Virtualization 環境にインポートします。各インポート操作時に Import Virtual Machine(s) ウィンドウにその詳細を入力して VMware プロバイダーからインポートすることや、VMware プロバイダーを外部プロバイダーとして追加し、インポート操作時に事前設定されたプロバイダーを選択することができます。外部プロバイダーを追加するには、仮想マシンプロバイダーとしての VMware インスタンスの追加 を参照してください。

Red Hat Virtualization は、V2V を使用して VMware 仮想マシンをインポートします。OVA ファイルの場合、Red Hat Virtualization がサポートする唯一のディスク形式は VMDK です。

注記

ppc64le アーキテクチャーでは virt-v2v パッケージが利用できず、これらのホストはプロキシーホストとして使用できません。

注記

インポートが失敗した場合は、/var/log/vdsm/import/ にある関連するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を確認してください。

前提条件

  • virt-v2v パッケージは、少なくとも 1 つのホスト (この手順ではプロキシーホストと呼ばれる) にインストールする必要があります。Red Hat Virtualization Host では、virt-v2v パッケージがデフォルトで利用でき、Red Hat Virtualization 環境に追加されると、Red Hat Enterprise Linux ホストに VDSM の依存関係としてインストールされます。
  • Red Hat Enterprise Linux ホストが、Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降を使用している。
  • 少なくとも 1 つのデータと 1 つの ISO ストレージドメインが、データセンターに接続されている。

    注記

    共有ストレージ (NFS、iSCSI、FCP など) のみに移行できます。ローカルストレージはサポートされません。

    ISO ストレージドメインは非推奨となりましたが、移行に必要です。

  • Windows 仮想マシン用の virtio-win_version.iso イメージファイルが、ISO ストレージドメインにアップロードされている。このイメージには、Windows 仮想マシンの移行に必要なゲストツールが含まれます。
  • 仮想マシンをインポートする前にシャットダウンする。インポートプロセス中に VMware を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。
  • インポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみである。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合には、警告が表示され、アーキテクチャーが同じ仮想マシンだけが含まれるような選択項目に変更するように求められます。

手順

  1. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  2. More Actions ( moreactions ) をクリックし、Import を選択します。これにより、Import Virtual Machine(s) ウィンドウが開きます。
  3. Source 一覧から VMware を選択します。
  4. VMware プロバイダーを外部プロバイダーとして設定している場合は、External Provider 一覧から VMware プロバイダーを選択します。プロバイダー認証情報が正しいことを確認します。外部プロバイダーの設定時に移行先データセンターまたはプロキシーホストを指定しなかった場合は、それらのオプションをここで選択します。
  5. VMware プロバイダーを設定していないか、または新規の VMware プロバイダーからインポートする場合は、以下の詳細を指定します。

    1. 仮想マシンが利用できる Data Center リストから選択します。
    2. vCenter フィールドに VMware vCenter インスタンスの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
    3. ESXi フィールドに仮想マシンをインポートするホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
    4. Data Center フィールドに、指定した ESXi ホストが存在するデータセンターおよびクラスターの名前を入力します。
    5. ESXi ホストと Manager との間で SSL 証明書を交換した場合は、Verify server's SSL certificate を選択したままにして、ESXi ホストの証明書を確認します。そうでない場合は、オプションをクリアします。
    6. VMware vCenter インスタンスの Username および Password を入力します。ユーザーは、仮想マシンが置かれている VMware データセンターおよび ESXi ホストにアクセスできる必要があります。
    7. 仮想マシンのインポート操作中に Proxy Host として機能するように virt-v2v がインストールされている、指定のデータセンター内のホストを選択します。このホストは、VMware vCenter 外部プロバイダーのネットワークに接続できる必要もあります。
  6. Load をクリックして、インポートできる VMware プロバイダー上の仮想マシンを一覧表示します。
  7. Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。Next をクリックします。

    注記

    仮想マシンのネットワークデバイスがドライバータイプ e1000 または rtl8139 を使用する場合、仮想マシンは Red Hat Virtualization へのインポート後に同じドライバータイプを使用します。

    必要な場合は、インポート後にドライバータイプを VirtIO に手動で変更できます。仮想マシンのインポート後にドライバーのタイプを変更するには、ネットワークインターフェイスの編集 を参照してください。ネットワークデバイスが e1000 または rtl8139 以外のドライバータイプを使用する場合、ドライバータイプはインポート時に VirtIO に自動的に変更されます。Attach VirtIO-drivers オプションを使用すると、VirtIO ドライバーをインポートされる仮想マシンファイルに挿入することができます。これにより、ドライバーが VirtIO に変更された場合に、オペレーティングシステムによってデバイスが適切に検出されます。

  8. 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
  9. 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
  10. Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加します。
  11. Clone チェックボックスを選択して、仮想マシン名と MAC アドレスを変更し、すべてのディスクのクローンを作成し、すべてのスナップショットを削除します。仮想マシンが名前の横に警告記号と共に表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、仮想マシンのクローンを作成し、その名前を変更する必要があります。
  12. インポートする各仮想マシンをクリックし、Disks サブタブをクリックし ます。Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択します。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。どのインポートするディスクが、その仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。
  13. Clone チェックボックスを選択した場合は、General サブタブで仮想マシンの名前を変更します。
  14. OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。

仮想マシンの CPU タイプは、インポート先のクラスターの CPU タイプと同じである必要があります。管理ポータルでクラスターの CPU Type を表示するには、以下を実行します。

  1. Compute Clusters をクリックします。
  2. クラスターを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. General タブをクリックします。

仮想マシンの CPU タイプが異なる場合は、インポートされた仮想マシンの CPU タイプを設定します。

  1. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシンを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. System タブをクリックします。
  5. Advanced Parameters 矢印をクリックします。
  6. Custom CPU Type を指定して、OK をクリックします。

6.13.6. 仮想マシンのホストへのエクスポート

仮想マシンを、Red Hat Virtualization データセンター内のホストの特定のパスまたはマウントされた NFS 共有ストレージにエクスポートすることができます。エクスポートにより、Open Virtual Appliance (OVA) パッケージが作成されます。

仮想マシンのホストへのエクスポート

  1. Compute Virtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
  2. More Actions ( moreactions ) をクリックしてから、Export to OVA をクリックします。
  3. Host のドロップダウンリストからホストを選択します。
  4. 末尾のスラッシュを含め、エクスポートディレクトリーへの絶対パスを Directory フィールドに入力します。例: /images2/ova/
  5. 必要に応じて、 Name フィールドのファイルのデフォルト名を変更します。
  6. OK をクリックします。

エクスポートのステータスは Events タブで表示できます。

6.13.7. ホストからの仮想マシンのインポート

Open Virtual Appliance (OVA) ファイルを Red Hat Virtualization 環境にインポートします。データセンター内の任意の Red Hat Virtualization Host からファイルをインポートできます。

重要

現在、Red Hat Virtualization および VMware によって作成された OVA のみがインポートできます。KVM および Xen はサポートされません。

インポートプロセスでは virt-v2v を使用します。virt-v2v と互換性のあるオペレーティングシステムを実行している仮想マシンのみが正常にインポートできます。互換性のあるオペレーティングシステムの最新の一覧については、Converting virtual machines from other hypervisors to KVM with virt-v2v in RHEL 7 and RHEL 8 を参照してください。

OVA ファイルのインポート

  1. OVA ファイルを、クラスター内のホストの /var/tmp などのファイルシステムの場所にコピーします。

    注記

    /root ディレクトリーまたはサブディレクトリーでない限り、場所にはローカルディレクトリーまたはリモートの NFS マウントを指定できます。十分な容量があることを確認してください。

  2. qemu ユーザー (UID 36) および kvm グループ (GID 36) が OVA ファイルに読み取り/書き込みアクセスできるように、パーミッションを設定します。

    # chown 36:36 path_to_OVA_file/file.OVA
  3. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  4. More Actions ( moreactions ) をクリックし、Import を選択します。これにより、Import Virtual Machine(s) ウィンドウが開きます。

    1. Source 一覧から Virtual Appliance (OVA) を選択します。
    2. Host リストからホストを選択します。
    3. Path フィールドで、OVA ファイルの絶対パスを指定します。
    4. Load をクリックして、インポートされる仮想マシンを一覧表示します。
    5. Virtual Machines on Sourceのリストから仮想マシンを選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import のリストに移動します。
  5. Next をクリックします。

    1. 仮想マシンの Storage Domain を選択します。
    2. 仮想マシンが存在する Target Cluster を選択します。
    3. 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
    4. 仮想マシンの Allocation Policy を選択します。
    5. オプションで、Attach VirtIO-Drivers チェックボックスを選択し、一覧で適切なイメージを選択して VirtIO ドライバーを追加します。
    6. 仮想マシンの Allocation Policy を選択します。
    7. 仮想マシンを選択し、General タブで Operating System を選択します。
    8. Network Interfaces タブで、Network Name および Profile Name を選択します。
    9. Disks タブをクリックして、仮想マシンの AliasVirtual Size、および Actual Size を表示します。
  6. OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。

6.13.8. RHEL 5 Xen ホストからの仮想マシンのインポート

仮想マシンを Red Hat Enterprise Linux 5 上の Xen から Red Hat Virtualization 環境にインポートします。Red Hat Virtualization は、V2V を使用して QCOW2 または raw 仮想マシンディスク形式をインポートします。

virt-v2v パッケージを、少なくとも 1 つのホスト (この手順ではプロキシーホストと呼ばれる) にインストールしておく。Red Hat Virtualization Host (RHVH) では、virt-v2v パッケージがデフォルトで利用でき、Red Hat Virtualization 環境に追加されると、Red Hat Enterprise Linux ホストに VDSM の依存関係としてインストールされます。Red Hat Enterprise Linux ホストが、Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降を使用している。

警告

RHEL 5 Xen ホストから Windows 仮想マシンをインポートし、VirtIO デバイスを使用する場合は、仮想マシンをインポートする前に VirtIO ドライバーをインストールします。ドライバーがインストールされていない場合、インポート後に仮想マシンが起動しないことがあります。

VirtIO ドライバーは、virtio-win_version.iso または RHV-toolsSetup_version.iso からインストールできます。詳細は、Windows でのゲストエージェントおよびドライバの更新 を参照してください。

VirtIO ドライバーを使用していない場合は、最初に起動する前に仮想マシンの設定を確認し、VirtIO デバイスが使用されていないことを確認します。

注記

ppc64le アーキテクチャーでは virt-v2v パッケージが利用できず、これらのホストはプロキシーホストとして使用できません。

重要

インポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみである。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合には、警告が表示され、アーキテクチャーが同じ仮想マシンだけが含まれるような選択項目に変更するように求められます。

注記

インポートが失敗した場合は、/var/log/vdsm/import/ にある関連するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を確認してください。

手順

RHEL 5 Xen から仮想マシンをインポートするには、以下の手順に従います。

  1. 仮想マシンをシャットダウンします。インポートプロセス中に Xen を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。
  2. プロキシーホストと RHEL 5 ホスト間の公開鍵認証を有効にします。

    1. プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。

      # sudo -u vdsm ssh-keygen
    2. vdsm ユーザーの公開鍵を RHEL 5 Xen ホストにコピーします。

      # sudo -u vdsm ssh-copy-id root@xenhost.example.com
    3. RHEL 5 Xen ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。

      # sudo -u vdsm ssh root@xenhost.example.com
  3. 管理ポータルにログインします。
  4. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  5. More Actions ( moreactions ) をクリックし、Import を選択します。これにより、Import Virtual Machine(s) ウィンドウが開きます。
  6. プロキシーホストが含まれる Data Center を選択します。
  7. Source ドロップダウンリストから XEN (via RHEL) を選択します。
  8. 必要に応じて、ドロップダウンリストから RHEL 5 Xen の External Provider を選択します。URI には、正しい URI が事前に入力されます。詳細は、管理ガイド仮想マシンプロバイダーとしての RHEL5Xen ホストの追加 を参照してください。
  9. RHEL 5 Xen ホストの URI を入力します。必要な形式は事前に入力されています。<hostname> を RHEL 5 Xen ホストのホスト名に置き換えます。
  10. Proxy Host ドロップダウンリストからプロキシーホストを選択します。
  11. Load をクリックして、インポートできる RHEL 5 Xen ホスト上の仮想マシンを一覧表示します。
  12. Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。

    注記

    現在の制限により、ブロックデバイスを持つ Xen 仮想マシンは Virtual Machines on Source のリストに表示されません。それらは手動でインポートする必要があります。Xen ホストからのブロックベースの仮想マシンのインポート を参照してください。

  13. Next をクリックします。
  14. 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
  15. 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
  16. Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択します。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。

    注記

    ターゲットストレージドメインはファイルベースのドメインである必要があります。現在の制限により、ブロックベースのドメインを指定すると、V2V 操作が失敗します。

  17. 仮想マシンの名前の横に警告記号が表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、Cloneチェックボックスを選択して仮想マシンのクローンを作成します。

    注記

    仮想マシンのクローンを作成すると、名前および MAC アドレスが変更され、すべてのディスクのクローンが作成され、すべてのスナップショットが削除されます。

  18. OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。

仮想マシンの CPU タイプは、インポート先のクラスターの CPU タイプと同じである必要があります。管理ポータルでクラスターの CPU Type を表示するには、以下を実行します。

  1. Compute Clusters をクリックします。
  2. クラスターを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. General タブをクリックします。

仮想マシンの CPU タイプが異なる場合は、インポートされた仮想マシンの CPU タイプを設定します。

  1. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシンを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. System タブをクリックします。
  5. Advanced Parameters 矢印をクリックします。
  6. Custom CPU Type を指定して、OK をクリックします。

RHEL 5 Xen ホストからのブロックベースの仮想マシンのインポート

  1. プロキシーホストと RHEL 5 ホスト間の公開鍵認証を有効にします。

    1. プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。

      # sudo -u vdsm ssh-keygen
    2. vdsm ユーザーの公開鍵を RHEL 5 Xen ホストにコピーします。

      # sudo -u vdsm ssh-copy-id root@xenhost.example.com
    3. RHEL 5 Xen ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。

      # sudo -u vdsm ssh root@xenhost.example.com
  2. エクスポートドメインをアタッチします。詳細は、管理ガイドデータセンターへの既存のエクスポートドメインの接続 を参照してください。
  3. プロキシーホストで、RHEL 5 Xen ホストから仮想マシンをコピーします。

    # virt-v2v-copy-to-local -ic xen+ssh://root@xenhost.example.com vmname
  4. 仮想マシンを libvirt XML に変換し、ファイルをエクスポートドメインに移動します。

    # virt-v2v -i libvirtxml vmname.xml -o rhev -of raw -os storage.example.com:/exportdomain
  5. 管理ポータルで Storage Domains をクリックし、エクスポートドメインの名前をクリックし、詳細ビューの VM Import タブをクリックして、仮想マシンがエクスポートドメインにあることを確認します。
  6. 仮想マシンを移行先のデータドメインにインポートします。詳細は、エクスポートドメインからの仮想マシンのインポート を参照してください。

6.13.9. KVM ホストからの仮想マシンのインポート

仮想マシンを KVM から Red Hat Virtualization 環境にインポートします。Red Hat Virtualization は、インポート前に KVM 仮想マシンを正しい形式に変換します。KVM ホストと移行先のデータセンター内にある 1 つ以上のホスト (このホストは、以下の手順ではプロキシーホストと呼ばれます) との間で公開鍵認証を有効にする必要があります。

警告

仮想マシンをインポートする前にシャットダウンする。インポートプロセス中に KVM を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。

重要

インポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみである。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合には、警告が表示され、アーキテクチャーが同じ仮想マシンだけが含まれるような選択項目に変更するように求められます。

注記

インポートが失敗した場合は、/var/log/vdsm/import/ にある関連するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を確認してください。

KVM からの仮想マシンのインポート

  1. プロキシーホストと KVM ホスト間の公開鍵認証を有効にします。

    1. プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。

      # sudo -u vdsm ssh-keygen
    2. vdsm ユーザーの公開鍵を KVM ホストにコピーします。プロキシーホストの known_hosts ファイルも更新され、KVM ホストのホストキーが追加されます。

      # sudo -u vdsm ssh-copy-id root@kvmhost.example.com
    3. KVM ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。

      # sudo -u vdsm ssh root@kvmhost.example.com
  2. 管理ポータルにログインします。
  3. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  4. More Actions ( moreactions ) をクリックし、Import を選択します。これにより、Import Virtual Machine(s) ウィンドウが開きます。
  5. プロキシーホストが含まれる Data Center を選択します。
  6. Source ドロップダウンリストから KVM (via Libvirt) を選択します。
  7. 必要に応じて、ドロップダウンリストから KVM プロバイダーの External Provider を選択します。URI には、正しい URI が事前に入力されます。詳細は、管理ガイド仮想マシンプロバイダーとしての KVM ホストの追加 を参照してください。
  8. KVM ホストの URI を以下の形式で入力します。

    qemu+ssh://root@kvmhost.example.com/system
  9. Requires Authentication チェックボックスを選択したままにします。
  10. Username フィールドに root と入力します。
  11. KVM ホストの root ユーザーの Password を入力します。
  12. ドロップダウンリストから Proxy Host を選択します。
  13. Load をクリックして、インポートできる KVM ホスト上の仮想マシンを一覧表示します。
  14. Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。
  15. Next をクリックします。
  16. 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
  17. 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
  18. オプションで Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加します。
  19. 必要に応じて、Clone チェックボックスを選択して、仮想マシン名と MAC アドレスを変更し、すべてのディスクのクローンを作成し、すべてのスナップショットを削除します。仮想マシンが名前の横に警告記号と共に表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、仮想マシンのクローンを作成し、その名前を変更する必要があります。
  20. インポートする各仮想マシンをクリックし、Disks サブタブをクリックし ます。Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択します。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。どのインポートするディスクが、その仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。詳細は、テクニカルリファレンス仮想ディスクストレージ割り当てポリシー を参照してください。
  21. Clone チェックボックスを選択した場合は、General タブで仮想マシンの名前を変更します。
  22. OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。

仮想マシンの CPU タイプは、インポート先のクラスターの CPU タイプと同じである必要があります。管理ポータルでクラスターの CPU Type を表示するには、以下を実行します。

  1. Compute Clusters をクリックします。
  2. クラスターを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. General タブをクリックします。

仮想マシンの CPU タイプが異なる場合は、インポートされた仮想マシンの CPU タイプを設定します。

  1. Compute Virtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシンを選択します。
  3. Edit をクリックします。
  4. System タブをクリックします。
  5. Advanced Parameters 矢印をクリックします。
  6. Custom CPU Type を指定して、OK をクリックします。

6.13.10. Red Hat KVM ゲストイメージのインポート

Red Hat が提供する KVM 仮想マシンイメージをインポートできます。このイメージは、Red Hat Enterprise Linux の事前設定されたインスタンスがインストールされた仮想マシンのスナップショットです。

cloud-init ツールを使用してこのイメージを設定し、これを使用して新規仮想マシンをプロビジョニングすることができます。これにより、オペレーティングシステムをインストールして設定する必要がなくなり、使用可能な仮想マシンを提供できます。

手順

  1. Product Software タブの Download Red Hat Enterprise Linux リストから、最新の KVM 仮想マシンイメージをダウンロードします。
  2. Manager または REST API を使用して、仮想マシンイメージをアップロードします。詳細は、管理ガイドデータストレージドメインへのイメージのアップロード を参照してください。
  3. 新しい仮想マシンを作成して、アップロードしたディスクイメージをこれに割り当てます。Linux 仮想マシンの作成 を参照してください。
  4. オプションで、cloud-init を使用して仮想マシンを設定します。詳細は、Cloud-Init を使用した仮想マシンの設定の自動化 を参照してください。
  5. オプションで、仮想マシンからテンプレートを作成します。このテンプレートから新しい仮想マシンを生成できます。テンプレートの作成とテンプレートからの仮想マシンの生成については、テンプレート を参照してください。
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