5.4. 仮想メモリー
5.4.1. 仮想メモリーのホットプラグ
仮想メモリーは、ホットプラグできます。ホットプラグとは、仮想マシンの実行中にデバイスを有効または無効にすることを意味します。メモリーがホットプラグされるたびに、仮想マシンの詳細ビューの Vm Devices タブに、新しいメモリーデバイスとして (空きスロット最大 16 個) 表示されます。仮想マシンが再起動されると、これらのデバイスは仮想マシンのメモリーを減らすことなく Vm デバイス タブから消去され、より多くのメモリーデバイスをホットプラグできるようになります。ホットプラグに障害が発生した場合 (たとえば、使用可能なスロットがなくなった場合)、仮想マシンの再起動時にメモリーの増加が適用されます。
この機能は現在、セルフホストエンジンマネージャー仮想マシンではサポートされていません。
現在ホットプラグしているメモリーを後でホットアンプラグする必要がある場合は、仮想メモリーのホットアンプラグ を参照してください。
手順
-
をクリックし、実行中の仮想マシンを選択します。 - をクリックします。
- System タブをクリックします。
- 必要な合計量を入力して、Memory Size を増やします。メモリーは 256MB の倍数で追加できます。デフォルトでは、仮想マシンで許容できる最大メモリーは、指定されたメモリーサイズの 4 倍に設定されています。値はユーザーインターフェイスで変更されますが、最大値はホットプラグされないので、保留中の変更アイコンが表示されます ( )。これを回避するには、最大メモリーを元の値に戻してください。
maxMemorySizeMb や minAllocatedMem などの一部の値は、仮想マシンが再起動されるまで変更されないため、このアクションで、Pending Virtual Machine changes ウィンドウが開きます。ただし、ホットプラグアクションは、すぐに適用できる Memory Size 値の変更によってトリガーされます。
- をクリックします。
仮想マシンの 定義済みメモリー は、詳細ビューの General タブで更新されます。詳細ビューの Vm デバイス タブで、新しく追加されたメモリーデバイスを確認できます。
5.4.2. 仮想メモリーのホットアンプラグ
仮想メモリーをホットアンプラグできます。ホットアンプラグは、仮想マシンの実行中にデバイスを無効にします。
前提条件
- ホットプラグで追加されたメモリーのみがホットプラグを解除できるようにする。
- 仮想マシンのオペレーティングシステムが、メモリーのホットアンプラグをサポートしている。
- 仮想マシンでメモリーバルーンデバイスを有効にしないようにする。この機能はデフォルトで無効にする。
- ホットプラグされたメモリーのすべてのブロックは、仮想マシンのデバイス管理ルールで online_movable に設定する。最新バージョンの Red Hat Enterprise Linux または CoreOS を実行している仮想マシンではこのルールがデフォルトで設定されている。デバイス管理ルールについては、仮想マシンのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
ホットプラグされたメモリーを後でホットアンプラグできるようにするには、次のように仮想マシンのカーネルコマンドラインに
movable_node
オプションを追加して仮想マシンを再起動する。# grubby --update-kernel=ALL --args="movable_node"
詳細は、RHEL 8 ドキュメント カーネルの管理、監視、および更新 の カーネルコマンドラインパラメーターの設定 を参照してください。
手順
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をクリックし、実行中の仮想マシンを選択します。 - Vm Devices タブをクリックします。
- Hot Unplug 列で、削除するメモリーデバイスの横にある をクリックします。
Memory Hot Unplug ウィンドウで をクリックします。
仮想マシンの 物理メモリー保証 値は、必要に応じて自動的に 1 つ減らした数字が割り当てられます。