3.2. Subscription Manager を使用した RHEL 8.7 以前の登録


RHEL 8.7 以前のシステムを登録するか、Satellite Server を使用してコンテンツリポジトリーにアクセスする場合は、subscription-manager register コマンドを使用して Red Hat に接続する必要があります。オプションで、予測分析および修復機能を有効にする場合は、insights-client --register コマンドを使用して登録済みシステムを Red Hat Insights に接続できます。

Red Hat にシステムを登録するには、認証が必要です。Subscription Manager クライアントで使用できる認証方法は 2 つあります。

  • アクティベーションキーと組織 ID の組み合わせ
  • ユーザー名とパスワードの組み合わせ

アクティベーションキーは、組織内の RHC 管理者によって作成および設定されます。組織 ID は組織の数値識別子で、アカウント番号とは異なります。組織のアクティベーションキーと ID が、Hybrid Cloud Console の Activation Keys ページに表示されます。

アクティベーションキーは、すべてのシステム登録手順を 1 つの安全な自動プロセスにまとめます。たとえば、事前設定されたアクティベーションキーを使用すると、選択した機能を 1 つのコマンドで自動的に登録し、RHEL システムに適用できます。さらに、アクティベーションキーをキックスタートファイルに入れて、複数の RHEL システムの登録を一括プロビジョニングすることができます。ファイルを複数のユーザーで共有している場合、アクティベーションキーはユーザー名とパスワードの値を公開せずにプロセスを認証します。

関連情報

3.2.1. アクティベーションキーを使用した Subscription Manager での RHEL 8.7 以前の登録

subscription-manager register コマンドでアクティベーションキーと数値の組織識別子 (組織 ID) を使用して、システムを Red Hat に登録できます。RHC 管理者が、システム目的属性など、選択したシステムレベルの機能を適用するようにアクティベーションキーを事前設定している場合は、それらの機能は登録プロセス中にシステムに自動的に適用されます。

組織のアクティベーションキーと ID が、Hybrid Cloud Console の Activation Keys ページに表示されます。

前提条件

  • RHEL 8.7 以前の製品サブスクリプションがあるか、Satellite Server がある。
  • Hybrid Cloud Console にログインしている。
  • root ユーザーとしてログインしている。
  • 組織の数値識別子 (組織 ID) を持っている。

手順

アクティベーションキーを使用してシステムを Subscription Manager に登録するには、次の手順を実行します。

  1. ターミナルから次のコマンドを入力します。<activation_key_name> は使用するアクティベーションキーの名前に、<organization_ID> は組織 ID に置き換えます。

    # subscription-manager register --activation-key=<activation_key_name> --organization=<organization_ID>

    予想される出力でシステムの登録を確認できます。以下に例を示します。

    The system has been registered with id:
    62edc0f8-855b-4184-b1b8-72a9dc793b96
  2. (オプション) ターミナルから次のコマンドを入力して、登録済みシステムを Red Hat Insights に接続します。

    yum install insights-client
    insights-client --register
    注記

    Insights-client --register コマンドは、subscription-manager register が使用するのと同じ ID 証明書を使用します。したがって、すでに認証トークンを使用して subscription-manager register コマンドで登録している場合は、insights-client --register コマンドを認証する必要はありません。

検証

システムが正常に登録されたことを確認するには、Hybrid Cloud Console のシステム Inventory で表示できます。

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3.2.2. Subscription Manager で RHEL 8.7 以前を登録するためのユーザー名とパスワードの使用

アクティベーションキーがない場合は、subscription-manager register コマンドとユーザー名とパスワードの組み合わせを使用して、システムを Red Hat に登録できます。

注記

共有ファイルにユーザー名とパスワードの値を公開しないようにするには、アクティベーションキーと組織 ID の組み合わせを使用して登録プロセスを認証します。

前提条件

  • RHEL 8.7 以前の、有効な製品サブスクリプションがある。
  • Hybrid Cloud Console にログインしている。
  • root ユーザーとしてログインしている。

手順

ユーザー名とパスワードの組み合わせを使用して、RHEL システムを Subscription Manager クライアントで Red Hat に登録するには、以下の手順を実行します。

  1. ターミナルから以下のコマンドを入力します。

    # subscription-manager register --username=<username> --password=<password>

    想定される出力は、以下のようになります。

    The system has been registered with ID: 541084ff2-44cab-4eb1-9fa1-7683431bcf
  2. (オプション) ターミナルから次のコマンドを入力して、登録済みシステムを Red Hat Insights に接続します。

    yum install insights-client
    insights-client --register
    注記

    Insights-client --register コマンドは、subscription-manager register が使用するのと同じ ID 証明書を使用します。したがって、すでに認証トークンを使用して subscription-manager register コマンドで登録している場合は、insights-client register コマンドを認証する必要はありません。

検証

システムが正常に登録されたことを確認するには、Hybrid Cloud Console のシステム Inventory で表示できます。

関連情報

3.2.3. Subscription Manager を使用した 8.7 以前の登録解除

システムのベストプラクティスとして、そのシステムで RHEL を使用しなくなった場合は、システムの登録を解除することを推奨します。登録されていないシステムは、保護されたコンテンツ、ソフトウェア更新、セキュリティーパッチ、サポート、または管理サービスを Red Hat から受信できなくなります。

root 権限を持つユーザーは、subscription-manager クライアントで unregister コマンドを使用して、サブスクリプション管理サービスからシステムを削除できます。このコマンドは、サブスクリプションも削除し、ローカルでシステムから ID およびサブスクリプション証明書を削除します。

注記

subscription-manager クライアントでシステムの登録を解除すると、Red Hat CDN または Satellite を通じて利用できる、保護コンテンツにアクセスできなくなります。

手順

システムの登録を解除するには、以下の手順を実行します。

  • ターミナルから以下のコマンドを入力します。
# subscription-manager unregister

想定される出力は、以下のようになります。

# Unregistering from: subscription.rhsm.redhat.com:443/subscription
# System has been unregistered

次のステップ

システムを登録解除すると、システムとサブスクリプションデータを管理およびレポートする Red Hat ホストサービスからシステムが削除されます。ただし、内部プロセスが異なるため、システムは異なるタイミングでこれらのサービスから削除されます。これらのサービスの一部では、削除のタイミングを管理できます。

  • サブスクリプションサービスの場合、削除は約 24 時間以内に行われます。タイミングは、サブスクリプションサービスがデータスナップショットを実行する時刻によって決まります。
  • Insights for Red Hat Enterprise Linux インベントリーサービスの場合、何もアクションを取らない場合は、インベントリーの古さおよび削除ポリシーに従って削除が行われます。ただし、削除のタイミングを管理することは可能です。すぐに削除する場合は、System ページからシステムを手動で削除できます。古さや削除に関するポリシーを編集して、自動削除の設定を変更することもできます。詳細は、システムインベントリーの表示と管理 を参照してください。
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